【完全まとめ】ハノイからホイアンへの行き方!旅のスタイル別おすすめ移動手段を徹底解説

ベトナム旅行を計画中のあなたへ。SNSで見かけたホイアンのランタンの街並みに心惹かれ、せっかくならハノイから足を延ばしてみたいと思っていませんか?しかし、ハノイからホイアンへの移動手段をどうすればいいのか、少し不安になりますよね。

飛行機・列車・バス、選択肢はいくつもあるけれど、どれが自分に合っていて、どうやってチケットを手配すればいいのかわからない。英語の予約サイトはちょっとハードルが高いので、失敗したくない。そんなふうに感じている方は多いはずです。

本記事では、ベトナム旅行初心者がハノイとホイアンの両方を旅したいと思ったときに役立つ、移動手段の選び方や予約方法をまとめました。所要時間や費用、治安や快適さ、さらにはおすすめの予約サイトや注意点まで、わかりやすく解説しています。

1. いちばん楽!飛行機での国内線移動が断然おすすめ

ハノイからホイアンまでは、飛行機と車を組み合わせて約2時間30分です。まず国内線でダナン国際空港まで約1時間30分で飛び、そこからホイアンまではタクシーや配車アプリ「Grab」、プライベート送迎などを使って30分〜1時間ほどでアクセスできます。

ハノイからダナン国際空港までの国内線フライト

ハノイのノイバイ国際空港からダナン国際空港までは、ベトナム航空やベトジェットエア、バンブー・エアウェイズなど、複数の航空会社が直行便を運航しています。フライト所要時間は約1時間30分です。

所要時間・料金目安・便数・移動全体の流れ

航空券の料金は時期や予約状況によって異なりますが、片道の平均料金は約6,710円からスタートします。早朝から夜間まで1日に複数便が運航されているため、自分のスケジュールに合わせて便を選びやすいのが特徴です。

2025年4月時点では、ハノイからダナン間のフライトは1日あたり約33から40便、約1時間おきに便運航されています。

移動の流れとしては、まずノイバイ国際空港でチェックインを済ませ、その後保安検査を通過して搭乗口へ向かいます。ダナン国際空港に到着後は、預けた荷物を受け取り、タクシーなどでホイアンに向かうことができます。

<こんな人におすすめ>

滞在日数が限られている

限られた滞在日数でハノイとホイアンの両方を効率よく観光したい方には、飛行機での移動がおすすめです。移動時間を最小限に抑えることで、観光に多くの時間を充てることができます。

できるだけ快適&スピーディーに移動したい人

飛行機は他の交通手段と比べて、最も快適でスピーディーな移動方法です。機内ではゆったりと過ごせますし、ダナン国際空港からホイアンまではタクシーを利用すれば、スムーズに移動できます。

航空券・飛行機チケットの購入方法

Skyscannerや航空会社公式サイトでの予約方法

航空券は、Skyscanner(スカイスキャナー)などの航空券比較サイトや航空会社公式サイトから予約できます。スカイスキャナーでは、複数の航空会社の料金を比較して最安値の航空券を探すことができます。

航空会社公式サイトでは、直接予約することで手数料がかからない場合もあります。また、座席指定や手荷物オプションなどの追加サービスも選択できます。

座席指定・手荷物オプションなど注意点

航空券を予約する際は、座席指定や手荷物に関するオプションを事前に確認しておくことが大切です。特にLCCの格安航空会社では、受託手荷物が別料金となるケースが多いため、荷物がある場合はあらかじめ追加予約しておきましょう。

また、座席指定も有料となることがあり、窓側や通路側など希望の席がある場合は、早めの予約がおすすめです。オプションの内容や料金は航空会社ごとに異なるため、各社の公式ウェブサイトで事前に確認しておくと安心です。

予約の際は、まずスカイスキャナーなどの比較サイトで複数の航空会社をチェックし、自分に合った条件の便を見つけましょう。その後、選んだ航空会社の公式サイトにアクセスし、搭乗者情報を正確に入力しながら予約を進めていきます。

ハノイからホイアンへ列車移動!鉄道で味わうベトナムローカル旅&絶景ルート

ハノイからホイアンへは直通の列車はなく、一般的には南北統一鉄道を利用してダナンまで移動し、そこからタクシーでホイアンへ向かうルートになります。

ハノイからダナンまでは約917km、所要時間はおよそ16時間です。列車の旅では、車窓からベトナムの田園風景や街並みを眺めながら、ゆったりとした時間を楽しめます。特に寝台列車を選べば、移動中に睡眠をとることもでき、長距離の移動でも体への負担を抑えることができます。

ダナン駅に到着後はホイアンまでタクシーで、所要時間はおおよそ30分から1時間です。

ハノイ駅からダナン駅まで南北統一鉄道

南北統一鉄道は、ベトナムの首都ハノイから南部のホーチミン市までを結ぶ全長約1,726kmの鉄道路線で、ベトナム鉄道の幹線にあたります。かつて南北に分断されていた歴史を背景に、「統一鉄道」とも呼ばれています。

この路線は1936年に開業し、軌間は1,000mmのメーターゲージ。非電化でほとんどが単線という、どこかレトロな雰囲気も魅力のひとつです。南北を縦断する首都ハノイからホーチミン市までの約1,726kmを結び、全区間を通しで移動すると所要時間はおよそ32〜36時間におよびます。

平均時速は山岳地帯で約37km、平地でも約50kmと、決してスピードは早くありませんが、その分ゆったりとした時間を楽しむことができます。

所要時間&ルート、車内の雰囲気

ハノイ駅からダナン駅までは、南北統一鉄道の複数の列車が運行しています。たとえば、ハノイ駅を夜20時50分に出発する列車は、翌日の12時12分にダナン駅に到着します。ルートはハノイから南へ進み、フエなどの主要都市を経由してダナンへと向かいます。

列車の車内には、座席車と寝台車のクラスが用意されており、それぞれ快適さや雰囲気が異なります。長距離の移動には寝台車が特におすすめで、4人用または6人用の個室キャビンがあり、各ベッドにはマットレス、毛布、枕が完備されています。

<こんな人におすすめ>

ローカル体験を楽しみたい

列車の旅は現地の人々と触れ合える貴重な機会でもあります。ローカルな雰囲気の中で過ごす時間は、観光地ではなかなか味わえないリアルなベトナムを感じられる体験となるでしょう。

車内での会話や、食事をシェアする何気ないひとときから、ベトナムの文化や人々の暮らしを身近に感じることができます。

移動時間も含めて旅を満喫したい人

飛行機やバスと違い、列車の旅では移動そのものが旅の楽しみになります。車窓を流れる景色を眺めながら、読書をしたり、乗客同士で会話を楽しんだりと、思い思いの時間を過ごせるのが魅力です。

とくにハイヴァン峠を越える区間では、海と山が織りなす絶景を堪能できるなど、まさに旅のハイライトといえるでしょう。

鉄道列車のチケット購入方法

ベトナム統一鉄道公式サイト、12Go Asia、BAOLAUでの予約手順

チケットは、主にオンラインまたは駅の窓口で購入できます。

まず、ベトナム鉄道の公式サイトでは英語表示に切り替えることが可能で、出発地や目的地、日付を入力して検索・予約できます。ただし、海外発行のクレジットカードが使えない場合があるため、決済時には注意が必要です。

より使いやすい方法として、「12Go Asia」や「Baolau(バオラウ)」といった旅行代理店の予約サイトがあります。これらは英語や日本語に対応しており、列車の時刻表、料金、座席クラスなどを簡単に比較・予約できます。

手数料が加算されるためやや割高にはなりますが、海外発行のクレジットカードでもスムーズに決済できる点が魅力です。特に初めて鉄道を利用する旅行者には安心でしょう。

また、現地で購入する場合は、ハノイ駅の窓口で直接チケットを買うことも可能です。英語を話せるスタッフが対応してくれることもあります。ただし、支払いは現金のみで、混雑時には希望の座席が取れない場合もあるため、時間に余裕がある場合や現地の雰囲気を楽しみたい方におすすめです。

高級列車「SE19」「SE20」についても紹介

2024年4月27日、ベトナムの南北統一鉄道に、新たに快適さと高級感を兼ね備えたハイクラス列車「SE19」と「SE20」が登場しました。ハノイとダナンを結ぶこの2本の列車は、鉄道旅に慣れていない方でも、安心して快適な移動時間を楽しめます。

SE19はハノイ駅を毎晩19時40分頃に出発し、翌日の11時58分頃にダナン駅へと到着します。SE20はダナン駅を18時05分頃に出発し、翌日の11時40分頃にハノイ駅に到着するスケジュールとなっています。

列車の車両は全面的にアップグレードされており、上質なマットレスやブランケット、枕、そして清潔なシーツとカーテン、空調システム、LEDモニター、無料Wi-Fi、読書灯、USBポートが完備されています。

列車中央には食堂車があり、ベトナム料理を中心とした多彩なメニューが用意されています。

また、乗客専用の待合室や専用乗車口が用意されており、搭乗前から特別感を味わえるのも魅力のひとつです。スタッフは白を基調としたエレガントな制服を身にまとい、外国語研修を受けていることから、外国人旅行者にも丁寧で安心感のある対応をしてくれます。

今後はフィットネスジムやキッズルーム、シアタールーム、ビデオゲームなどのエンターテインメント設備を備えた豪華列車の導入も予定されており、まるでホテルのような車両での移動が実現しそうです。

中でも注目されているのが「キングスイート車両」で、こちらでは24時間体制の5つ星サービスが提供される計画となっています。その完成形は、世界中の鉄道ファンに愛される「オリエント急行」に匹敵する豪華列車を目指しているそうです。

寝台バスでの移動

出典:Vexere

ハノイからホイアンへ移動する際、もっとも費用を抑えられる手段のひとつが長距離バスの利用です。ただし、他の移動手段に比べて時間はかかるため、スケジュールには十分な余裕を持つことが大切です。

現在、ハノイからホイアンまでの直行バスは基本的に運行されていません。そのため、中部ベトナムの都市を経由するのが一般的なルートになります。多くの旅行者が選ぶのは、まずハノイからフエまで寝台バスで移動し、そこからバスを乗り継いでホイアンに向かう方法です。

所要時間・料金・寝台バスの特徴

フエ経由のルートでは合計23時間ほどかかります。料金はバス会社や座席の種類、時期によって変動しますが、一般的には2,000円〜4,000円程度が目安です(2025年4月時点)。

ベトナムの長距離バスは寝台仕様が主流で、座席はリクライニング式またはほぼ水平に倒れる設計になっており、長時間の移動でも比較的快適に過ごせます。足を伸ばせるスペースがあるため、夜間移動にも適しています。

ただし、道路状況によってはバスが大きく揺れることもあるため、酔いやすい方は酔い止めを用意しておくと安心です。

<こんな人におすすめ>

移動コストを最優先したい

他の交通手段と比較して、バスは最も経済的な選択肢です。少しでも旅費を抑えたいバックパッカーや、予算重視の旅行者にはおすすめです。

長時間バス移動に抵抗がない人

バスでの移動は時間がかかるため、長時間同じ体勢でいることに抵抗がない人に向いています。車窓からの景色を楽しんだり、読書や映画鑑賞などで時間を有効活用できる人にとっては良い選択肢となるでしょう。

寝台バスチケットの購入方法

出典:Vexere

VeXeRe、FUTA、BAOLAUなどのバス予約サイト

ベトナムのバスチケットは、現地のバスターミナルで購入することもできますが、オンライン予約が便利です。「Ve Xe Re(ヴェー・セー・ゼ―)」、「FUTA Bus Lines(フータ・バスライン)」、「Baolau(バオラウ)」といったウェブサイトでは、日本語で予約できる場合もあり、空席状況の確認や比較検討も容易です。出発地、目的地、日付を入力するだけで、様々なバス会社の便を検索できます。

バス会社選びのポイント

ハノイからホイアンへ長距離バスで移動する際は、バス会社の選択が快適な旅の鍵となります。会社によってサービスの質や車両の快適さに大きな差があるため、事前に口コミサイトや旅行ブログなどで評判をチェックしておくのがおすすめです。

特にフータ・バスラインは、大手で比較的サービスが安定しており、清潔さや安全性、定時運行率の点でも高い評価を得ています。

また、座席の種類も確認しておきましょう。セミ・スリーパータイプのように深くリクライニングする座席もあれば、スリーパータイプのようにほぼフルフラットで横になれるものもあります。

バス乗車時の注意点

車内の清潔度・揺れ対策

バス会社によって車内の清掃状況も異なり、必ずしも清潔とは限りません。

さらに、ベトナムの道路状況は場所によって舗装が不十分な場合もあるため、揺れが激しくなることもあります。酔いやすい方は、酔い止め薬を用意しておくと安心です。

また、車内は冷房が強く効いていることが多いため、薄手の羽織りものを持っておくと快適に過ごせます。

乗車場所・発車時間の事前チェック

発着地点がバスターミナルの場合もあれば、旅行代理店やバス会社のオフィス前などの場合もあります。予約時に送られてくる確認メールやバウチャーをしっかり読んで、場所や出発時刻を正確に把握しておきましょう。

あなたにぴったりの移動手段を見つけよう

ハノイからホイアンへの移動手段には、飛行機、列車、バスといった選択肢があり、それぞれに異なる魅力と特徴があります。限られた滞在日数の中で快適さを重視したい方には、飛行機での移動が最もおすすめです。ベトジェットエアやベトナム航空といったLCCや国内線が充実しており、リーズナブルな価格で時間を効率的に使えるのが魅力です。

一方で、移動そのものを旅の一部として楽しみたい方には、列車の旅がぴったりです。特にハノイからダナンまでを結ぶ統一鉄道は、海沿いを走る美しいルートが魅力で、寝台列車で揺られながら過ごす時間は、まるで映画のワンシーンのような体験になるかもしれません。窓の外に広がるベトナムの田園風景や海岸線は、移動中も心に残る思い出を与えてくれるでしょう。コストを最優先に考える方には、長距離バスという選択肢もあります。

ベトナムの魅力は、地域ごとにまったく異なる表情を見せてくれることにあります。北部のハノイでは伝統や文化の香りが色濃く残り、対して中部のホイアンやダナンでは、歴史的建築と自然が調和した風景が楽しめます。その違いを実際に肌で感じるためにも、自分に合った移動手段を選ぶことが大切です。

筆者自身、現在ベトナム在住2年目になりますが、移動手段を選ぶ際に重視しているのは「時間」と「快適さ」です。そのため、国内線フライトを利用することがほとんどです。

ただ、旅のスタイルは人それぞれ。何を優先したいかによって、最適な移動方法は変わってきます。あなたの旅の目的にぴったり合った手段を選びながら、ハノイとホイアン、それぞれの街が持つ魅力を存分に味わってください。素晴らしい旅になりますように!

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