初めて訪れる国では、文化や習慣の違いに驚かされることもしばしばです。ベトナム・ダナンも例外ではなく、観光客にとって“えっ?”と思うような場面に出会うことがあります。
この記事では、現地滞在中に実際に感じた“ちょっと戸惑うけど知っておけば安心”なポイントを7つにまとめてご紹介します。ダナンをより快適に楽しむための参考になれば幸いです。
目次
ダナンでの移動&交通編
ダナンを旅していると、交通事情の違いに驚く場面がたくさんあります。「えっ、そんな感じなの?」と思うようなシーンもありますが、事前に知っておくだけで安心して行動できるようになります。移動手段の選び方や道路の渡り方には、ちょっとしたコツが必要です。旅行前にポイントを押さえておけば、ダナンならではの自由な空気を楽しみながらスムーズに移動できるようになります。
注意ポイント①移動は「Grab(グラブ)」がおすすめ
ダナン観光での移動手段として、もっともおすすめなのが配車アプリ「Grab(グラブ)」です。現地でタクシーを拾うのは言語の壁や料金トラブルなど不安もありますが、Grabならアプリ上で目的地を入力し、配車タイプと料金を事前に確認できるため、とても安心です。
選べる車種は「バイク」と「車」の2タイプがありますが、旅行者の方には“車”をおすすめします。ダナンではバイクのスピードが速く、交通事情も日本と大きく異なるため、バイク利用はやや危険を伴う場合があります。慣れない土地では安全第一、快適な車移動がベストです。
空港やホテル、観光地の近くでも利用できるため、観光の自由度がグッと高まります。また、事前に料金が表示されるため、値段交渉のストレスやぼったくりに遭う心配もほとんどありません。
ただし、Grabを使うにはインターネット環境が必須です。SIMカード、eSIM、もしくはモバイルWi-Fiの準備は必須です。さらに、アカウント登録時に電話番号認証が必要なので、日本にいる間にアプリのダウンロードと初期設定を済ませておくと、現地でスムーズに使い始められます。
Grabの操作方法や利用のコツについて、より詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
注意ポイント② 横断歩道は“止まってくれない”前提で進もう
ダナンでは、信号や横断歩道があっても、日本のようにドライバーが止まってくれることはほとんどありません。むしろ「止まらないのが当たり前」と思っておいた方が安心です。最初はその交通量とスピード感に圧倒されて、なかなか道を渡れないかもしれませんが、実は現地には現地なりの“暗黙のルール”があります。
ポイントは、「ゆっくり歩いて、アイコンタクトをとる」ことです。突然ダッシュすると逆に危険なので、スピードを一定に保ちながら歩き続け、ドライバーに自分の存在をアピールするのがコツです。歩行者がいると、ドライバーはそれを避けながら進むのが現地のマナー。つまり、こちらの存在をしっかり見せれば、向こうもきちんと避けてくれます。
ここで大事なのは、急に動きを変えないことです。急停止や迷いは、ドライバーにとって動きが予測しづらくなり、逆に事故を招くリスクが高まります。一定のスピードで歩き続けることで、周囲も動きやすくなり、安全に道路を渡ることができます。
最初は怖く感じるかもしれませんが、数回経験すれば少しずつ慣れてきて、流れにうまく乗れるようになります。焦らず、でも一気に渡りきる気持ちで挑戦しましょう!
道路を渡るのが“アトラクション感覚”になるくらい、これは現地ならではの文化体験のひとつです。ぜひ楽しむ気持ちでチャレンジしてみてください!
ダナンでの食事&買い物編
ダナン旅行では、ローカルグルメや市場散策が大きな楽しみのひとつです。 ただ、食事マナーや買い物の仕方など、ベトナムならではの文化に戸惑う場面もあるかもしれません。
事前に文化の違いを理解しておくと、現地の空気に自然になじみ、食事や買い物をよりリラックスして楽しむことができます。小さなポイントを知るだけで、ダナンでのローカル体験がぐっと身近になります。
注意ポイント③ ローカル店では、食器を自分で拭くのが当たり前
最初は少し戸惑うかもしれませんが、これも現地の文化のひとつ。慣れてしまえば、ローカル店での食事がもっと楽しく、身近に感じられるはずです。ベトナム・ダナンのローカル食堂では、日本とは少し違うスタイルに出くわすことがあります。その代表的なものが、「食器を使う前に自分で拭く」文化です。
お皿や箸、コップなどが濡れたまま提供されることがあり、中には洗剤の泡が少し残っている場合もあります。これは手抜きではなく、しっかり洗った“洗いたて”の証拠です。現地ではそのまま使わず、紙ナプキンやティッシュなどでサッと拭いてから使うのがマナーとなっています。
また、お店によってはテーブルにライムが置いてあることもあり、それでお箸やコップを拭くという“自然な除菌スタイル”もよく見かけます。気になる方や衛生面が心配な方は、紙ナプキンやウェットティッシュを持っておくとより安心です。
こうした行動は、決して「失礼」にはあたりません。むしろ「自分で清潔を保つのが当たり前」という考えが根付いており、自然なことと受け止められています。遠慮せず、自分が安心できるスタイルで食事を楽しんで大丈夫です。
注意ポイント④ ローカル市場では「値段交渉」が基本スタイル
ダナンのローカル市場では、値札のない商品が多く、観光客には少し高めの価格を提示されることも珍しくありません。特にハン市場など観光客が多く訪れる場所では、その傾向が強いです。
でも安心してください。ベトナムでは値段交渉が一般的であり、最初に言われる金額は“スタート価格”のようなものです。ここで大事なのは、怒ったり詰めたりせず、笑顔でフレンドリーにやりとりすること。最初に少し高く言われても、「ちょっと高いね〜」=「Hơi đắt!(ホイ ダッ)」などと軽く返すことで、すぐに値下げしてくれることも多いです。
交渉を始めるときには、「いくらですか?」=「Bao nhiêu tiền?(バオ ニューティン?)」と聞いてみましょう。ベトナム語が苦手でも、このフレーズだけでコミュニケーションのきっかけになります。もちろん、無理に買う必要はまったくありません。値段が合わなければ、ニコッと笑って「ノーサンキュー」でOKです。押し売りのようなことは少なく、こちらが丁寧な態度を取っていればトラブルになることもほとんどありません。
値段交渉は、現地の人とのちょっとしたやり取りを楽しむチャンスでもあります。旅の思い出になるような、軽やかな会話を楽しんでみてください。
ダナンのローカル市場について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
インフラ&環境編
インフラ面でも、日本との違いに驚くポイントがいくつかあります。カフェでのWi-Fi接続や、トイレの使い方など、現地では独自のスタイルが根付いています。快適な旅にするためには、細かなルールを事前にチェックしておくことが大切です。ちょっとした違いも知っておけば、現地で戸惑うことなくスムーズに過ごせるはずです。ダナンならではの環境を受け入れながら、楽しい滞在にしていきましょう。
注意ポイント⑤ダナン観光中のWi-Fi接続で困らないために
ダナンは“Wi-Fi天国”とも言われるほど、インターネット環境が整っています。カフェ、ホテル、レストラン、バスの中など、多くの場所で無料Wi-Fiが使えるため、旅行中でもネット環境に困ることはほとんどありません。
ただし、日本のように自動で接続できるわけではなく、利用する際には毎回パスワードの入力が必要になります。パスワードの確認方法としては、以下のパターンが一般的です。
- 店舗の壁や柱に掲示されている
- レジカウンター周りに貼られている
- 注文時にもらうレシートに記載されている
特にカフェでは、レシートにWi-Fiパスワードが印字されていることが多いので、注文後にレシートを必ずチェックしておきましょう。もしどこにも表示が見つからない場合は、店員さんに「Wi-Fi password, please.」と尋ねれば、親切に教えてくれることがほとんどです。
通信速度も比較的安定しており、動画視聴や地図アプリの使用にも十分対応できます。こまめにWi-Fiを活用して、快適に旅を楽しんでください!
ダナンでのWi-Fi利用については、こちらの記事も参考にしてみてください。
注意ポイント⑥トイレットペーパーは流さず“ゴミ箱へ”
日本では当たり前のようにトイレットペーパーをトイレに流しますが、ベトナムのローカル施設では事情が違います。特にホテル以外の飲食店や観光地のトイレでは、紙を流すと配管が詰まってしまうリスクが高いため、「紙はゴミ箱へ」が基本ルールです。
トイレの個室内には、使用済みの紙を捨てるためのゴミ箱が設置されていることがほとんどです。このスタイルに最初は戸惑うかもしれませんが、現地では一般的なマナーとして定着しています。
また、トイレットペーパー自体が設置されていない場合も多く、設置されていても有料だったり品質が気になることもあります。そういった場面に備えて、ポケットティッシュやウェットティッシュを常に持ち歩くと安心です。衛生面が気になる方は、除菌タイプのティッシュもおすすめです。
トイレ事情も旅先ならではの文化のひとつ。事前に知っておけば、突然の“あれっ!?”にも落ち着いて対応できます。
ダナンでのトイレ事情や注意点について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
注意ポイント⑦ 店に入っても店員がいないこと、よくあります
ローカルな飲食店や商店では、入店してもスタッフの姿が見えないことがよくあります。「えっ、営業してる?」と戸惑うかもしれませんが、これはダナンではごく普通のことです。スタッフが奥で休憩中だったり、電話対応中、もしくは調理スペースに入っているなど、一時的に“無人”になっているだけの場合がほとんどです。
そんなときは、焦らずに店内に入り、軽く「しんちゃお(Xin chào)」と声をかけてみてください。(Xin chàoは「こんにちは」の意味です。)少し待てば、笑顔で出てきて対応してくれることが多いです。
この“ゆるさ”や自由な空気感も、ベトナムならではの魅力のひとつ。最初は戸惑っても、慣れてくるとむしろ心地よく感じられるようになります。せっかくの異文化体験なので、あまり堅苦しく考えず、現地のペースに合わせてゆったり過ごすのがおすすめです。
違いを知っておくだけで、ダナン旅行はもっと快適に・楽しくなる
文化や習慣の違いに最初は戸惑うかもしれませんが、ちょっとした知識があるだけで旅のストレスはグッと減ります!むしろその違いを楽しめたら、ダナン旅行はもっと思い出深くなるはずです。
実際、私自身も最初は困惑の連続でした。「どうしたらいいんだろう…?」と戸惑う場面もたくさんありましたが、現地の人たちはとても優しく、こちらが困っていたり間違えていても、笑顔で教えてくれたり、サポートしてくれることがほとんどでした。
だから大丈夫です。完璧である必要はありませんし、少しくらい失敗してしまっても問題ありません。現地の人とのやり取りも含めて、それが旅の楽しさのひとつです。気軽な気持ちで、ダナンの空気を存分に味わってみてください。
この記事が、あなたのダナン旅をもっと快適で楽しいものにするヒントになればうれしいです。