
『ハナさん!ダナンに友達が遊びに来たら、どこへ連れて行きますか?』インタビュアーのミホがオンラインでそう切り出す。ダナン在住半年のハナさんは、旅行業インターン中の大学生。街のディープな魅力を知り尽くす彼女が、『朝から夜まで、ダナンのコントラストを味わってほしいな!』と笑顔で答えた。
ローカル目線での観光スポット、グルメ、モデルツアーを、対談形式でたっぷり教えてもらった。ガイドブックにはないリアルなダナン旅、準備はいい?
目次
ダナンとの出会い

ダナンに住み始めたきっかけ
ミホ:『ハナさん、改めてよろしくお願いします!ダナンに来たきっかけを教えてください。』
ハナ:『大学4年生で、海外でインターンをしたくて旅行業の仕事を探していたら、たまたまダナンだったんです。最初はミーケビーチしか知らなかったんですが、住んでみたら東南アジアのカオスとリゾートのミックスにハマっちゃいました!』
ハナさんが暮らしているのは、市場が近くにあるビーチエリア。『ビーチまで徒歩5分。ローカルな雰囲気とビーチが大好きな私にはぴったりの場所なんです』と笑う。
普段の生活は?

平日はオフィスでインターンとして働き、休日はカフェ巡りやローカル市場へ出かけるのが楽しみだという。
ハナ:『アントゥン市場で新鮮なマンゴーや野菜を買うのが好きです。スパイスの香りやバイクの音が混ざり合って、すごく活気があります。仕事の後はビーチを歩いて、波の音を聞きながらリフレッシュしています』。
ミホ:『日本と全然違いますよね。どんな瞬間に”ダナンらしさ”を感じますか?』
ハナ:『やっぱり街の賑やかさです!道端でカラオケしているおじさんや、ハンモックで昼寝している人など、みんな人目を気にしないんです。そんな姿を見ていると、”自分も自由でいいんだな”って思えます。』
観光スポット:ハナさんが友達を連れていくなら?
ミホ:『もし日本からお友達が遊びに来たら、どこに連れていきたいですか?』
ハナ:『【The 1920’s Lounge】っていう隠れ家的なジャズバーがあります。観光客にはあまり知られていない穴場なんですが、ロマンチックで落ち着いた雰囲気がすごくいいのでお気に入り。ローカルのカップルにも人気のスポットで、友達に教えてもらってからハマっちゃって、月に2回は通っています。夜9時から0時までローカルアーティストの生演奏が楽しめるのが魅力なんです。』
ここは旅行者には案内しづらい

ミホ:『逆に、”ここはちょっと旅行者には案内しづらいな”と思う場所はありますか?』
ハナ:『そうですね、”ソンチャ・ナイトマーケット”でしょうか。雰囲気は賑やかで楽しいんですが、勧誘がとにかく情熱的で、初めて行く人は少し圧倒されちゃうかもしれません。値段も観光地価格で少し高めなんです。なので、もし夜を楽しみたいなら、スパやバーでゆったり過ごす方をおすすめしたいですね。』
1日ツアー:ハナさんのダナン1日モデルツアー

ミホ:『1日でダナンを案内するなら、どんなプランですか?』
ハナ:『先月家族を案内したルートが鉄板です。朝から夜まで、ダナンのディープな魅力をギュッと詰めこみました。』
5:20 – 6:00 「ミーケビーチ」で朝日鑑賞

全長約900メートルの白い砂浜から朝日を眺める。8月なら5:20頃、ヤシの木が並ぶ砂浜を歩く。「プレミアビレッジダナンリゾート」あたりの景色が最高。波の音と朝の湿った空気を感じながら、ヤシの木バックで写真撮影を。
※移動:徒歩
※費用:無料
6:30 – 8:00 アントゥンで朝カフェ&市場散策
アントゥンエリアへ移動。【2 Ladies Kitchen】でバゲットサンドのバインミーを味わう。ベトナム人のソウルフードで、朝食の定番。その後、ローカル市場を散策し、果物の甘い香りとバイクの喧騒でダナンの朝を感じる。ローカルのおばちゃんとのやり取りが楽しい。
※移動:徒歩(ビーチから5分)
※費用:バインミー約6万vnd、コーヒー約3万vnd
10:00 – 12:00 「ドラゴンブリッジ」&「ハン市場」散策
Grabバイクで「ドラゴンブリッジ」へ。ダナンのシンボルをローカルに混じってバイクで風を切って走る。「ハン市場」周辺と「ダナン大聖堂」を散策。市場の路地でローカルの活気を味わう。
※移動:Grabバイク(約3万vnd)
※費用:無料(買い物除く)
12:30 – 13:30 ローカルランチ

ランチは【Quan Pho Hong】でフォーを食べる。特にここの「ポークフォー」がこれまで食べたフォーの中で一番おいしいと思う。
※費用:約6万vnd
14:00 – 15:30 お土産ショッピング&カフェ休憩
「ハン市場」周辺の通りでお土産購入。【Highlands Coffee】や【Cộng Cà Phê】のグッズ、チョコ、ココナッツ系がおすすめ。続いては路地の奥にあり、カフェが集まるエリアへ。【Ala Cafe】でコーヒーを飲んで休憩。観光客が少なくて落ち着く。
※費用:お土産約20万vnd〜、コーヒー約3万vnd
18:00 – 19:30 海鮮ディナー

【Nhang Nuong】で牡蠣の葱油焼きと空芯菜。半野外の店内で絶品料理を味わう。
※費用:約15万vnd
20:30 – 21:30 ファイヤーショー&「愛の橋」

週末21:00から「ドラゴンブリッジ」でファイヤーショーが行われる。観光客で混雑するので20:30頃に向かう。火の熱さと歓声で興奮!「愛の橋」から見るのがベストスポット。
※移動:徒歩5分
※費用:無料
21:30 – 22:30 ハーバルスパで締め

【Herbal Spa】で疲れた体を癒す。家族に好評だったハーバルシグネチャーのマッサージはナチュラルオイルとホットストーンの全身マッサージ。日本語メニューありで、店内は清潔でリラックス。
※費用:約55万vnd
体験アクティビティ

ミホ:『観光客にぜひ体験してほしいアクティビティはありますか?』
ハナ:『早朝SUPやパラセーリングがおすすめです。「ミーケビーチ」でできるんですが、海の上からダナンの海岸線を見下ろすのが開放的なんです!
それから、観光客が意外とやらないのがGrabバイク。バイクタクシーって、アジアならではの体験だと思います。ちょっとドキドキするけれど、Grabアプリで簡単に呼べて、料金も2万vndくらいで安いんですよ。試してみてほしいです!』
旅行者が気をつけた方がいい点

ミホ:『旅行者がダナンを訪れるとき、気をつけた方がいいことはありますか?』
ハナ:『物価の感覚や現金の扱いに慣れていないと、知らないうちにぼったくられて焦ることがあります。出発前に”どんな場面でぼったくりが起こりやすいか”や”料金の相場”を調べておくと、いざという時も落ち着いて対応できますよ。』
まとめ:ハナさんが語るダナンの魅力

ミホ:『ハナさんにとって、ダナンの魅力って一言で何ですか?』
ハナ:『コントラスト!山と海、都会とローカル、リゾートとカオスが混ざっています。「ホーチミン」よりゆるくて、朝からカフェでチルしている人を見てると、頑張る時と休む時のバランスが大事だなって感じます。』
ミホ:『最後に、ダナン旅行で迷ってる人にメッセージを!』
ハナ:『ミーケビーチの朝日、絶対見に来てください!恋に落ちますよ。短い滞在でも、ディープなダナンが味わえるので、気軽に来てほしいです!』
編集後記
今回は、ダナン在住のハナさんとのオンライン対談。 ハナさんは大学4年生でインターンを通じてダナンに辿り着き、ビーチとローカルのコントラストに魅了されたという話が印象的だった。
同じベトナム在住として、ハナさんが現地のリアルを熱く語ってくれるのを聞いて、ダナンを再認識。ミーケビーチの朝日から、ジャズバーやGrabバイクのドキドキまで詰め込んだ1日モデルツアーは、私も真似したくなった。
ハナさん、貴重なお時間とディープな情報、本当にありがとうございました!







