※本記事では、ベトナムダナンを訪れた「HiroMae」氏のリアルな旅行情報・旅行体験記録をお届けします。
目次
チャム諸島とは〜ダナン・ホイアンから日帰りツアーで行ける綺麗な海が特徴の離島〜
チャム諸島とはホイアンの東約28kmの南シナ海の沖に浮かぶ、ラオ島を始めとする7つの島々です。多くの敷地は軍によって管理されているため手つかずの自然が残り、ユネスコの生物保護区に指定されています。島内からは9世紀頃のアラブの陶器が見つかるなどかつては交易で栄えた歴史もありますが、現在は観光業や漁業などが中心ののんびりとした空気が広がっています。
チャム諸島周辺の海は、にぎやかで常に高い波が押し寄せるダナンの定番ビーチとは全く異なり、非常に透明度が高く波もおだやかな泳ぐのに適したビーチになっています。またサンゴや海洋生物が多く生息しているため、ベトナム屈指のダイビングやシュノーケリングのスポットとしても人気があります。
このように非常に魅力的な島々ですが、いざ個人で行くとなると非常に大変です。というのも、チャム諸島へはホイアンの郊外・クアダイ港から行くことができますが、行き・帰りも朝しか便がないため日帰りで訪れることが難しいためです。そのため旅行会社の日帰りツアーを使うのが一般的です。
幸いダナンやホイアンでは多くの旅行会社がチャム諸島へのシュノーケリングツアーを主催しており、街中の代理店やオンラインで予約することが可能です。チャム諸島を訪れる際には、事前に確認してみるといいでしょう。
チャム諸島ツアーをネットで予約
今回はホテルへの送迎があり朝早くても安心できると思い、Klookのダナン発の英語ツアーに参加することにしました。前日の予約でしたが空席はあり、航空券やホテルと同様の形でネット予約することができました。このツアーでは事前にKakaoTalkなどで連絡を取ることで、ホテルから送迎をしてもらうことも可能でした。
チャム諸島はホイアン郊外・クアダイ港から向かうため、ダナンからホイアンまでの交通費(片道2,000円ほど)を考慮すると、ダナンに宿泊する場合は送迎はあったほうがいいと思います。宿泊地がホイアンの場合でも出発時間も早く、中心地から離れた場所であることを考えると、送迎サービスは考慮したほうがいいと思います。ただ送迎サービスを頼む場合は日本語でできる可能性は低く、英語でのチャット会話が求められる可能性が高いことをご了承ください。
ホテルから送迎、船でチャム諸島へ
8時にホテルの目の前で送迎があり、ホイアンの郊外・クアダイ港まで45分ほどで到着しました。港までの送迎は時間的にも金銭的にも節約になる上、ツアー参加者とコミュニケーションを取ることもできるため、あってよかったと思いました。
クアダイ港到着後、ガイドの方がチケットを購入するためしばらく待ちます。港には多くの海水浴客向け商品が並んでいますが、街中よりちょっと割高なので避けたほうがいいでしょう。結構寄ってくるので、よほど必要でない場合は注意が必要です。
そして用意された高速船に乗ります。この高速船は船のスピードが想像以上に早く、波も高いためよく揺れます。乗り物酔いが激しい方は酔い止めの薬を持って行ったほうが行くことをお勧めします。またガイドの方から説明がありますが、万が一のことを考え、船内ではライフジャケットを着用するようにしましょう。
チャム諸島散策〜のんびりとした空間が広がる漁村の島〜
チャム諸島には30分ほどで到着します。その後ツアーによりますが、いくつかの観光スポットを周ります。私が予約したツアーでは、現地の海洋資料館や古くからの井戸を見学しました。
海洋資料館ではホルマリン漬けや剥製の状態ではあるものの、様々な生き物の展示があり、チャム諸島の自然の豊かさを実感することができます。上の写真はウツボ。かなりの大きさです。
ガイドの方に英語名がわからないと言われましたが、クエの仲間だと思います。獲れることが滅多にない高級魚でもあり、いかに多様な海洋生物が生息しているかがわかります。
こちらはウミガメです。絶滅が心配される生物種も数多く生息しています。
チャム諸島のみに生息する固有種のカニの説明です。このカニは幼生は海で産まれますが、陸に上がってジャングルの中で育ち、その後もう一度海に帰って産卵するという特徴を持つカニで、現地では食用にもされています。ただかなり貴重で絶滅を防ぐため、漁獲量や時期が定められており、現地では熱心に保全活動が行われています。このツアーでも時間を割いて丁寧に紹介されていました。
シーフードレストランには獲れたてらしき魚介類がいっぱい!
この周辺の海の名物であるカニを始め、
天ぷらにすると美味しそうな大きなエビ。
大きなウニや、
巨大なコウイカまで。どれも新鮮で美味しそうでした。
周辺はのどかな漁村。イカの干物が干されている光景を各所でみかけました。
こちらはおそらくケンサキイカ。日本だと最高級のスルメです。
観光もこの島の主な産業の一つ。このような南国感漂う撮影スポットも見られました。一通り島を見終わった後に、再び高速船に乗り込んで移動し、別の島で着替えを済ませた後、シュノーケリングのスポットに移動しました。
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ダナン旅行のサポーター「ウエンちゃん」
シュノーケリング〜透明度が高いのチャム諸島沖の海でみる熱帯魚とサンゴに感動!〜
シュノーケリングスポットに到着後、ガイドの方からの説明を聞いたのち、ライフジャケットを装着して、船から海に飛び込みます。この時間にシュノーケリング用品を借りることも可能です。私は道具を日本から持ち込んだためライフジャケットのみを借りて、泳ぎ始めました。また、泳ぎに自信がなくても、ガイドの指示のもと浮き輪を借りて船のそばで水に入りつつ過ごすことが可能です。私が参加した時も何人かはそのようにしていました。
日本から持参したGoProを用いて映像を撮影してみました。初めは濁りがちでしたが、船から離れるにつれてどんどん海底にあるサンゴが見えるようになりました。そして足元には青色が映えるヒトデや魚の姿が。自分の力で生き物を見つけると、本当に感動します。
画質が悪くなり申し訳ありませんが、ブダイのような結構大きな魚も時折姿を見せます。
水面から覗くだけでもかなりの数の魚やサンゴを確認できるほどの綺麗な海で、終始興奮していました。ツアーによっては別料金を支払うことでダイビング体験もできるため、ライセンスを持っている方は是非とも海底の風景まで楽しむといいかもしれません。ただしダイビングを行う場合は直後に飛行機に乗ることはできないことに注意が必要です。(※医師の診察にもよりますが、飛行機に乗る時間から最低でも24時間は空けるほうがいいと思います。)
昼食後にダナンへ〜チャム諸島からの帰りもツアーなら送迎付きですぐに帰れる!〜
シュノーケリングが終わった後は再び移動してビーチ沿いの店でお昼となります。しばらく船に戻る時間がないので、この時に着替えなども含めて荷物は全て持って行ったほうが良さそうです。ランチのメニューは春巻き、魚介類のスープ、焼きそばなどが用意されており、遊んだ後の食欲をそそるものでした。全体的にビールに合うものが多いという印象でした。(別料金ですが頼むことも可能です。)
その後は砂浜でのんびりしたり、泳いでみたり自由時間を1時間ほど過ごしたあと、再び高速船でホイアンの港へ、そして送迎車に乗り込みダナンに戻ります。天気が良くて気持ちよかったので、私はビーチでしばらく泳いでいました。強い波が押し寄せるダナンのビーチとは異なり、非常に穏やかで泳ぎやすかったです。ダナンのホテルには送迎の順番にもよりますが、15時〜16時頃には到着します。港からホイアン市街、ダナン市街への移動はなかなか大変なので、この送迎は非常に助かるサービスでした。
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ダナン旅行のサポーター「ウエンちゃん」
まとめ
今回紹介したチャム島のKlookのダナン発の英語ツアーはいかがでしたでしょうか。チャム島はツアーを予約すれば海外からでも比較的容易に訪れることができ、波が高いダナンやホイアンのビーチとはまた違った海のレジャーが楽しめます。ベトナム全体を見てもシュノーケリングやダイビングを楽しめるスポットは限られるため、水中の生き物と触れ合うことに興味がある人には非常におすすめの場所です。
ただツアーの予約並びに現地ガイドとも、ほとんどはベトナム語または英語での案内となるため、多少の語学力は必要になります。また悪天候で海が荒れている場合は、中止になることもあるので注意しましょう。チャム島へ行こうか考えている人やツアーに参加しようか悩んでいる人の参考になると嬉しいです。