
ベトナムの中央に位置し、豊かな自然と都市機能が高い水準で共存するダナンは、ハノイとホーチミンという二大都市を繋ぐ新たなビジネスと生活の最適地として、今注目を集めています。
ベトナム在住歴11年、ダナン在住歴3年のヒビさんは、ハノイのIT企業マネージャーとしてキャリアをスタートさせました。その後、フリーランスとして活動し、日本式スイミングスクールのベトナム法人代表を歴任し、経営者としての顔も持っています。その多岐にわたる経験から、ベトナムの二大都市から地方までを知り尽くした、まさにベトナムのプロフェッショナル。
街の多角的な魅力を知り尽くした彼が、「ダナンの奥深さ、多面的な顔をぜひ味わってほしい」と熱く語ります。厳選した観光スポット、絶品グルメ、そしてとっておきの鉄板モデルツアーを惜しみなく伝授してくれました。
ダナン旅行を計画中の方は必見です。ガイドブックにはないリアルなダナン旅、準備はいいでしょうか?
目次
ダナンとの出会い

ダナンに住み始めたきっかけ
ミホ:「ヒビさん、改めてよろしくお願いします!ベトナム在住11年とのことですが、ダナンに来たきっかけって何でしたか?」
ヒビ:「ミホさん、ありがとうございます。ハノイとホーチミンでの生活を経て、ベトナム全体をフラットに見るにはダナンが最適だと気づき、ダナンへ来ました。
ハノイとホーチミンは、例えるなら東京と大阪以上に気質や文化が違います。ビジネス拠点としてもダナンは中間地点で、移動も便利です。個人的にはサーフィンが趣味なので、リゾートで海に面したダナンに住みたいという思いもありました。」
ミホ:「ハノイ、ホーチミン、ダナンと住んでみて、それぞれの違いを感じられるのは面白いですね。」
ミホ:「普段の生活はどんな感じですか?」
ヒビ:「「My Khe Beach(ミーケ・ビーチ)」近くの海が見えるアパートで、愛犬2匹とゆっくりと生活をしています。」
1日ツアー:俺流モデルコース

ミホ:「もし1日しか案内できないなら、ヒビさん流のモデルツアープランを教えてください!」
ヒビ:「はい、ダナンの多面性とコンパクトさを最大限に活かしたルートがこちらです。海から山、そして世界遺産までを網羅します。」
9:00 – 10:30 「ソンチャ半島(Sơn Trà Peninsula)」をツーリングし「リンウン寺(Linh Ung Pagoda)」へ

まずは、「My Khe Beach(ミーケ・ビーチ)」周辺のレンタルショップで電動スクーターを借りてツーリングに出発だ。ベトナムでは運転免許証なしでパスポートだけで借りられるのが魅力。
「ソンチャ半島(Sơn Trà Peninsula)」の海岸沿いを走り、「インターコンチネンタル・ダナン」の方までツーリングする。
「My Khe Beach(ミーケ・ビーチ)」を右手に見ながら進むこのルートは、市内から往復60分ほどの場所にあり、ダナンの街が一望できる素晴らしい眺めだ。海風を切って走るのは最高に気持ちいい。
街に戻る帰り道では、「リンウン寺(Linh Ung Pagoda)」に立ち寄り、ベトナムで最も高い全長67mの観音菩薩像を参拝する。この観音像はパワースポットとしても有名だ。
- 移動:電動スクーター 片道約0,5時間
- 費用:レンタル料 約10万-12万vnd
11:00 – 12:30 おしゃれなインテリアのベトナム料理レストランでランチ
ダナン市ハイチャウ区のチャンフー通りにあるベトナム料理レストラン「Nhà Hàng Làn Gió(ニャー・ハン・ラン・ゾー)」。アラカルト形式で伝統的なベトナム料理を提供している。
メニューは、写真付で英語での表記もあるので、オーダーしやすい。
地元客から観光客まで賑わう人気店なので安心して利用できる。ただ、事前予約をしておくのが確実である。
- 移動:電動スクーター
- 費用:約20万vnd(一人当たり)
12:30 – 14:00 レンタルスクーターを返却しカフェで休憩
レンタルスクーターを返却し、一度休憩を入れる。日中の暑さを避けるなら「My Khe Beach(ミーケ・ビーチ)」が目の前に見えるカフェ「Esco Beach(エスコ・ビーチ)」や街中のスパなどで過ごすのがおすすめだ。
- 移動:電動スクーター
- 費用:コーヒー 約7万vnd
14:00 – 16:30 世界遺産「ミーソン遺跡(My Son Sanctuary)」を見学

タクシーで「ミーソン遺跡(My Son Sanctuary)」へ移動する。個人でもタクシーを利用して行けるが、ここで注意が必要だ。往復でチャーターしておくと移動がスムーズ。遺跡の周辺ではタクシーを捕まえにくい。帰りの移動手段まで確保しておくのが、世界遺産を訪れるときの賢いポイントだ。
「ミーソン遺跡(My Son Sanctuary)」は、ベトナム中部で2世紀末頃〜15世紀頃まで栄えた「チャンパ王国」の聖域であり、ヒンドゥー教の神を祭るための建築群だ。滅んだ王国の時代にイムスリップしたような感覚を味わえる。
- 移動:タクシー 約1時間(片道)
- 費用:タクシー片道 約40万vnd、入場料 約15万vnd
16:30 – 19:30 ホイアン散策とカフェ

「ホイアン旧市街(Hoi An Old Town)」へ移動し、散策を楽しむ。「Hoi An Roastery Espresso & Coffee House(ホイアン・ロースタリー・エスプレッソ&コーヒー・ハウス)」で休憩するのがおすすめだ。
こちらのカフェでは、気に入ったコーヒー豆をその場で購入し、お土産にすることができる。夕方になってきたら灯籠流しのためのボートに乗るのもおすすめだ。
- 移動:タクシー 約40分
- 費用:タクシー 40万vnd、カフェ 約7万vnd、灯籠流し 約20万vnd
19:30 – 20:30 ホイアンのランタンを眺めながらディナー
情緒あふれる「ホイアン旧市街(Hoi An Old Town)」の中心にある「Cargo Club Cafe & Restaurant(カーゴクラブ カフェ&レストラン)」でディナーを楽しむ。シーフード料理からベジタリアン料理まで揃う人気店だ。自慢のスポンジケーキや、サクサクの「揚げワンタン」は絶品である。
1階・2階のテラス席からは「トゥ・ボン川」の絶景や、夕焼けに染まるランタン街を眺めながら食事ができる最高のスポットだ。
- 移動:徒歩
- 費用:約20万vnd(一人当たり)
20:30 – 21:00 ダナンへ戻り解散
- 移動:タクシー 約40分
- 費用:タクシー 約40万vnd
グルメ:ダナンならではの食体験
ミホ:「ダナンならではの食体験として、『これは絶対食べさせたい!』と思う料理やお店はありますか?」
ヒビ:「ダナン名物の「ミークアン(Mỳ Quảng)」は有名ですが、ぜひ「バインカン(Bánh Canh)」もお勧めしたいです。
特におすすめのお店は『Bánh Canh Cá Bã Trầu – Mực Câu ( Nhi )』です。「バインカン(Bánh Canh)」は太い麺を使ったスープ料理で、日本人にも食べやすいと思います。」
観光客でも安心して楽しめるレストラン

ミホ:「観光客でも安心して楽しめる、味とクオリティが高いレストランはありますか?」
ヒビ:「『Nhà hàng Làn Gió(ニャーハン・ランゾー)』というベトナム料理店ですね。旅行者向けに、店内のデザイン、サービス、味のクオリティが非常に高いんです。パクチーなどのベトナム独特の強い香りの野菜も控えめで、日本人の口に合う味付けになっているのが魅力です。」
ミホ:「日本人の口に合う味付けになっているのですね。」
ヒビ:「はい。メニューは写真付きでイメージしやすく、観光エリアにあるので、食事の前後の移動がお土産やマッサージと合わせやすいロケーションも利点です。」
体験アクティビティ
ミホ:「観光客に体験してほしいアクティビティはなんですか?」
ヒビ:「観光客の方には、ぜひスパを体験してほしいです。ダナンは高級スパから街スパまでレベルが高いので、旅の疲れを癒すのに最適です。特におすすめの2店舗をご紹介します。
1つ目は「Hương Tràm Spa(フオンチャム・スパ)」。コストパフォーマンスの高さと質の高いサービスが人気のスパ・マッサージ店です。ここでは、伝統的なベトナム式マッサージで筋肉の凝りをしっかりとほぐし、飛行機移動や観光で疲れた体力の回復に効果を発揮します。
スタッフの技術が高く、力加減やツボを的確に捉えているという評価が非常に多いため、安心して施術を受けられるのも魅力です。また、施術ルームや施設全体が清潔に保たれています。」
ミホ:「心地よい雰囲気でリラックスできそうですね。」
ヒビ:「2つ目「Healing Hands Spa(ヒーリング・ハンズ・スパ)」は、熟練のセラピストによるマッサージとフェイシャルトリートメントを提供する高級スパです。
フット、アロマ、タイ、指圧など幅広いメニューがあります。親切で丁寧な施術をしてくれる若いベトナム人のセラピストが、疲れた体を癒してくれます。」
ミホ:「強すぎるマッサージが苦手な方はこちらのお店が良さそうですね。」
印象に残っている出来事

ミホ:「これまで案内した中で一番印象に残っている出来事はありますか?」
ヒビ:「『ドラゴンブリッジ(Dragon Bridge)』のファイヤーショーですね。毎週土曜・日曜の夜9時に行われるんですが、ぜひ真下で見てもらいたいんです。」
ミホ:「ドラゴンが火と水を噴き出す迫力満点のショーなのに真下で見るんですか?」
ヒビ:「火の噴射はガソリンなので、すごい匂いがしますし、水が撒かれるときはびしょびしょになるんですよ。日本じゃありえない緊張感と危険があるんです。」
ヒビ:「私が初めて行ったときに、公共のエンターテイメントとしてこれをやっていることにショックを受けて、一生の思い出になりました。」
旅行者が気をつけた方がいい点
ミホ:「旅行者がダナンを訪れるとき、気をつけた方がいいことはありますか?」
ヒビ:「ベトナムでは想像以上のトラブルが起こり得る、という前提で備えておくことです。」
ヒビ:「私は以前、ハノイの郊外のカフェのトイレに閉じ込められたことがあります。その時、スマホを持っていたから友人に連絡できましたが、持っていなかったら大変でした。」
ミホ:「日本ではありえないベトナムならではのピンチがあるなんてびっくりです。」
ヒビ:「スマホと現金50万vndくらいは常に持ち歩くことをお勧めします。」
ミホ:「クレジットカードが使えないことも多いですし、ピンチを切り抜けられる最小限の備えは必要ですね。」
ダナン旅行を迷っている人へ

ミホ:「最後に、ダナン旅行で迷っている人にメッセージを!」
ヒビ:「ベトナムで最初の旅行なら、ダナンがベストだと自信をもって言えます。海、山、世界遺産がコンパクトなエリアに詰まっていて、空港からホテルまで10分から20分と近いので、旅行の疲れ方が全然違いますよ。」
ヒビ:「ぜひ、多面性のあるダナンに来て体感してみてください!」
まとめ:ヒビさんが語るダナンの魅力
ミホ:「それでは最後に、ヒビさんにとってダナンの魅力って一言で何ですか?」
ヒビ:「自然と街が一体となったコンパクトシティです。」
ヒビ:「街は小さいけれど、多くの魅力が詰まっています。サーフィンができる海があって、ロープウェイで登れる「Bà Nà Hills(バーナー・ヒルズ)」のような山もある。そして、足を伸ばせばホイアンやミーソン遺跡といった世界遺産もある。この多様性と利便性が両立しているところが、ダナンの最大の魅力です。」
取材後記
今回は、ベトナムでの生活、仕事、趣味を通じてこの国を知り尽くしたヒビさんとの対談となりました。ハノイとホーチミンの両都市を経験されたからこそわかる、ダナンが持つ魅力が伝わるお話が印象的でした。
特に、電動スクーターで「リンウン寺(Linh Ung Pagoda)」と「ソンチャ半島(Sơn Trà Peninsula)」をツーリングするアイデアは、旅行者がタクシーでは味わえないリアルな体験価値を提供してくれると感じました。
そして、「ドラゴンブリッジ(Dragon Bridge)」のファイヤーショーの真下で火の匂いを嗅ぐという、ヒビさんのスリリングな案内には、五感を使ってダナンを味わう旅で、友達に”一生の思い出”を作ってあげたい、という熱意も感じられました。
ダナンを訪れる際は、この鉄板ルートで、ベトナムの多面性をじっくりと味わってほしいです。
ヒビさん、貴重なお時間とディープな情報、本当にありがとうございました!






