
ベトナムの中央部に位置するダナンは、美しいビーチと活気ある街並みが融合した人気の観光地。しかし、ガイドブックだけでは物足りないという人も多いはず。
そこで、ダナン在住6ヶ月のユウキさんにインタビュー。在住者ならではの視点から、友達を案内するおすすめスポットやグルメ、1日モデルコースを教えてもらいました。
「旅行サイトに載っていないローカルな魅力を伝えたいんです」と語るユウキさんのストーリーは、信頼性と共感を呼ぶはず。ダナン旅行を計画中のあなたに、リアルなガイドをお届けします。
目次
ダナンとの出会い

ダナンに住み始めたきっかけ
ミホ:「ユウキさん、改めてよろしくお願いします!ダナンに来たきっかけって何でしたか?」
ユウキ:「ミホさん、ありがとうございます。大学4年生の時にベトナム、カンボジア、タイを旅して、ダナンが一番印象に残っていたんです。ビーチの雰囲気が最高で、都会すぎないのに生活に必要なものが揃っています。便利さと自然が近くにあるバランスがいいと思いました。」
普段の生活は?
ミホ:「普段の生活はどんな感じですか?」
ユウキ:「ジムに行ったり、カフェに行ったり、サッカーをしたりしています。ダナンはカフェが多いので、お気に入りのカフェ開拓をしながら、そこで動画編集をするのが好きな過ごし方ですね。ビーチが近いから、昼も夜もビーチ沿いを散策するのがお気に入りです。」
観光スポット:友達を案内するとしたら?

ミホ:「ユウキさんが友達を案内するなら、どこに行きますか?」
ユウキ:「ビーチ沿いのラウンジ「Lounge Beach Bar – Restaurant」です。あまり混んでいないところで、ビーチの雰囲気を満喫できます。日本にはない開放感で、ダナンに来た実感を味わえますよ」
ミホ:「そうなんですね!選んだ理由はなんですか?」
ユウキ:「ライトアップされた海と街の夜景が美しくて、ビールを飲みながら話すのに心地いいんです。」
ミホ:「逆に、案内しづらい場所はありますか?」
ユウキ:「ハン市場は東南アジアらしい活気があって面白い場所ではあるんですが、正直、独特の臭いがかなり強いんです。観光客の方からも『ちょっと長居はできなかった』という声をよく聞くので、あまりおすすめはしていませんね。」
グルメ:ダナンならではの食体験

ガイドブックに載っているようなところよりローカルな店や穴場が好きなユウキさん。
ミホ:「ダナンのグルメはローカルな味が魅力ですよね。ユウキさんが絶対食べさせたい料理を教えてください。」
ユウキ:「ベトナム家庭料理が味わえる「Cơm gia đình – Bếp nhà Chạn」はよく通っている店なので、絶対食べてみてほしいです。イカの炒め物、鶏肉のレモングラス煮、ワカメスープ、おこげご飯がおすすめ。家庭的な味で、心温まるんです。店内の雰囲気は清潔で、価格は手軽で1品あたり5.5万〜12万vndです。」
ミホ:「これまで案内した中で一番印象に残っている出来事はありますか?」
ユウキ:「印象的だったのはローカルBBQレストラン「Nhắng Nướng」です。観光客がいなくて、安いんです。時々カラオケをしている人もいて賑やか。ローカルの人ばかりの活気ある賑わいがTHEベトナムで、友人が楽しんでいました。」
ミホ:「穴場を知るユウキさんだからこそおすすめのカフェはありますか?」
ユウキ:「「HICHI Coffee」は細い路地にあるので観光客は見つけにくいカフェですが、お気に入りの一つです。店内は広々として開放的です。
また、「Nối – The Cabin」は海辺にあり雰囲気が格別です。店内から船がたくさん停まっているのが見えて、アンティーク品の飾りつけが素敵です。また、店内にある家具は船の廃材を使って作られているらしく、それもおしゃれな雰囲気を醸し出しています。」
1日ツアー:俺流モデルコース

ユウキさんの1日モデルコースは、朝から夜まで詰まったリアルプラン。実際に友達を案内したエピソードを交えて紹介。
ミホ:「1日でダナンを案内するなら、どんなプランですか?」
ユウキ:「1日しか時間がないなら、ビーチと街の魅力を楽しめるバランスのいいプランを組みます。友人を連れて回ったルートが喜ばれましたよ。」
5:00 – 6:30 「ミーケビーチ」で日の出鑑賞

ヤシの木の下で朝日を待つ。遊泳エリアはローカルの人たちが海水浴をしていて混雑しているので、「Premier Village Danang Resort」あたりの砂浜がベストスポット。ビーチを眺めながらゆったり。
※移動:徒歩
※費用:無料
6:30-8:00 朝食の定番フォー
ローカル店「Phở Bắc Hải」へ。本場の米粉グルメは何度も食べたくなる味。スープの香りが朝の空気に溶け込んで、心地いいスタート。
※移動:タクシー20分
※費用:フォー 6万vnd
8:00 – 11:00 自然豊かな美しい「ソンチャ半島」でカフェ

熱帯林に覆われた「Mũi Súng」エリア。バンが停まっていて、椅子と机が置いてあるだけのシンプルな場所。観光客が少ない穴場で、自然の風を感じながらコーヒーを飲む。ダナンの街並みと海が一望できて写真撮影にぴったり。
※移動:タクシー25分
※費用:コーヒー 3万vnd
11:00 – 13:30 ベトナム家庭料理ランチ
フエ発祥のレストラン「Cơm gia đình – Bếp nhà Chạn」や家庭料理店「Bếp Của Ngoại」で。イカ炒めや鶏煮込みが食欲をそそる。種類が豊富で価格はお手頃。エアコン完備なので過ごしやすい。
※移動:タクシー30分
※費用:ランチ 10万〜20万vnd
13:30 – 15:30 スパでリラックス
ハーバルシグネチャーの60分か90分コース。ナチュラルオイルとホットストーンの全身マッサージ。日本語メニューありで、セラピストの技術とホスピタリティがすばらしい。
※移動:タクシー15分
※費用:約55万vnd〜
15:30 – 20:00 ホイアン観光

世界遺産の街並みを歩き、「92 Station Restaurant & Cafe」のルーフトップへ。沈む前の赤い太陽を眺める。広くて写真が撮りやすいのでベストフォトスポット。夕日の光が古い建物に当たる様子は、幻想的。
※移動:タクシー50分
※費用:コーヒー5万vnd
20:30 – 22:30 ビーチラウンジで締め

クラフトビール醸造所&レストラン「East West Brewing Co.」。East West Pilsnerがおすすめ。波の音を聴きながらシーフードグリルとビールを片手に、友達と語らうのが鉄板ルート。
※移動:タクシー50分
※費用:シーフード・グリル約25万vnd、 ビール約15万vnd
Tips & エピソード
ミホ:「おすすめのお土産は何ですか?」
ユウキ:「ローカルの大型スーパー「GO! Da Nang」で買い物をします。「Top Coco」のココナッツクッキーはこれまで食べたココナッツクッキーの中で一番おいしいです。
フォーのカップラーメンや缶ビール「Tiger」もおすすめです。どちらも日本食にはない味なので喜ばれました」
ミホ:「旅行者が気をつけた方がいい点はありますか?」
ユウキ:「お店選びが大事ですね。ローカルの友人から、不衛生なレストランやぼったくりのスパがあると聞きます。」
ミホ:「どうやってお店を選んでいますか?」
ユウキ:「Googleマップの口コミをしっかりチェックします。最近のしっかり書かれたものだけを見て、不自然な日本語ややたら星5が多いのは怪しいんです。」
ミホ:「他にも気をつけたい点はありますか?」
ユウキ:「ベトナムドンは桁が多いので、支払いで焦らないこと。1万ドンと10万ドンはどちらも緑色の紙幣で似ているんです。僕は財布のポケットが2つあるので5万ドン以下と10万ドン以上を分けています。」
ミホ:「それはいいアイデアですね!私も紙幣を間違えて支払ってしまったことがあったので、ぜひ参考にさせてもらいます!」
まとめ・在住者が語るダナンの魅力

ミホ:「ユウキさんにとってダナンの魅力は何ですか?」
ユウキ:「人のゆるさ、環境のゆるさがあるチルな雰囲気。心が落ち着く場所なんです。日本は静かで淡白に感じるのに対し、ダナンは活気がありながらリラックスできます。」
ミホ:「旅行を迷っている人へ、一言メッセージを!」
ユウキ:「一度来て雰囲気を感じてほしいです。ベトナムは発展途上国でお腹を壊しそうというイメージがありますが、治安がいいし、ダナンに来たら絶対好きになると思います。インターンや旅行で来た人は、絶対また戻ってきたいって言うんですよ。よりいい場所だって実感するはず。」
体験後記
今回の取材を通して、「一度来て雰囲気を感じてほしい。絶対好きになる」というユウキさんの力強いメッセージは、ダナンが単なるリゾート地ではなく、人々の温かさと自然の心地よさが共存する特別な場所であることを証明している。
特に印象的だったのは、彼が口にした「チルな雰囲気」。ビーチ沿いでゆったりした時間を過ごすルーティンから、観光客が少ないソンチャ半島のカフェでのんびり過ごす時間、そして海辺のラウンジで夜風を感じながらビールを飲む夜まで、ユウキさんの生活はまさに「心が落ち着く場所」としてのダナンを体現していた。
ユウキさんが組んでくれた「俺流モデルコース」は、ダナンの「自然」「街」「歴史」のすべてを凝縮した完璧なプラン。これは、単なる観光地巡りではなく、ダナンの空気感そのものを体験させてくれる、在住者ならではの愛に溢れたコースだと感じた。
ユウキさん、ダナンのディープな魅力を共有していただき、本当にありがとうございました!





