
ダナンのビーチ沿いに佇む「Prince Hotel Da Nang(プリンスホテルダナン)」は、日本でもよく知られるプリンスブランドが手がける5つ星ホテルです。
もともと「Sel de Mer Hotel & Suites(セルデマールホテルアンドスイーツ)」として運営されていたホテルをプリンスホテルが引き継ぎ、リブランディングして誕生した経緯があり、現在は「日本らしいおもてなしを届けるビーチフロントホテル」として新たなスタートを切っています。
今回は実際に1泊し、客室や館内施設、ルーフトップバー「The Speakeasy Rooftop Bar(ザ・スピークイージー ルーフトップバー)」、そして何よりバルコニーで過ごす時間を中心に滞在を楽しみました。
本記事では、そんな空間で4歳の子どもを連れて泊まってみての感想をお届けします。
目次
Prince Hotel Da Nangの第一印象と立地環境
ビーチフロントの静けさと、観光しやすい立地のバランスが心地いい

Prince Hotel Da Nangは、ダナン東側のミーケビーチ沿いに位置する5つ星ホテルです。ビーチを目の前に望むロケーションでありながら、Grabを利用すればダナン中心部やローカルレストラン、海沿いや川沿いの人気エリアにもすぐにアクセスできる距離感です。
「ビーチでゆっくり過ごしつつ、夕食は外へ食べに行きたい」「日中は観光、夜は波の音を聞きながらホテルで過ごしたい」そんな過ごし方がしやすい、程よい立地だと感じました。
建物自体はSel de Mer Hotel & Suites時代から引き継がれたものを活かしつつ、落ち着いたトーンでまとめられており、王道のビーチフロント高層リゾートホテルという印象です。
夜は波の音がメインになる、落ち着いた雰囲気

今回の滞在は雨季でしたが、夜になると周囲はとても静かで、耳に届くのはほとんど波の音だけでした。ビーチ沿いの中には、イベントや音楽で夜遅くまで賑やかなエリアもありますが、Prince Hotel Da Nangの周辺は比較的落ち着いています。「しっかり休みたい」「夜は静かに過ごしたい」という方には、安心感のある環境だと感じました。
客室の使い勝手と快適性

今回宿泊したのは「Deluxe King Ocean View(デラックスキング オーシャンビュー)」のお部屋。清潔感があり、滞在中に不便を感じることはほとんどありませんでした。
キングベッド1台でも家族3人で現実的なサイズ感

ベッドはキングサイズで、幼児期の子どもであれば家族3人でも十分眠れる広さがあります。ベッド左右には小さめのサイドテーブルがあり、スマートフォンや時計を置いたり、充電したりするのにも便利です。
「普通に使いやすい」客室設計がきちんと整っていると感じました。スーツケースは床置きになりますが、動線を邪魔することはなく、荷物置き場としてのストレスも感じませんでした。
一体型ながらきちんと仕切られたバスルーム
バスルームは、トイレ・シャワー・バスタブが同じ空間にあるタイプです。ただし、トイレとシャワーそれぞれにドアが付いており、水はねや音が気になりにくい構造になっていました。
滞在の満足度を大きく左右したバルコニー

Prince Hotel Da Nangの滞在で、最も印象に残ったのがオーシャンビューのバルコニーで過ごす夜の時間です。このバルコニーがあったことで、ホテル全体の評価が一段引き上がったと言っても過言ではありません。室内よりも一歩外に出ることで、波の音と夜風をダイレクトに感じられます。
グラスを片手に海を眺めながら話していると、時間が経つのを忘れてしまうほど、印象的なひとときでした。
プール・ジム・サウナ・キッズクラブの使い勝手

Prince Hotel Da Nangの共用施設は、全体的に清潔感があり、リゾートホテルとして「必要なものがきちんと揃っている」という印象でした。プール・ジム・サウナ・キッズクラブがまとまっていて動線がわかりやすく、移動のストレスが少ない点も好印象です。
浅瀬と深さが分かれた屋根付きプール

プールは大きなプールが1面あり、浅いエリア(約0.65m)と、しっかり泳げる深いエリア(約1.5m)に分かれています。浅い方は小さな子どもでも安心して入れる深さです。
雨季で少し寒かったので利用しませんでしたが、暖かくなれば屋根付きなので、海に入りづらい日でもプールに切り替えられて安心です。
海を眺めながら走れる、開放感のあるジム

ジムにはトレッドミルや基本的な筋トレマシンが一通り揃っており、5つ星ホテルらしい充実度を感じます。特に印象的だったのは、トレッドミルから海を眺められる配置です。
鏡にもビーチが映るため、どの位置にいても視界に海が入ってきます。マットが敷かれたエリアはありませんが、ヨガマットは2枚用意されており、簡単なストレッチや軽いヨガ程度であれば問題なく行えます。
スチーム&ドライ完備。自由に使えるサウナ

サウナはプールと同じフロアにあり、スチームサウナとドライサウナの両方が用意されています。スタッフにリクエストしなくても、自分でスイッチを入れて自由に利用できるスタイル。
施設内も非常に清潔感があり、安心して使える印象でした。プールで泳いだ後にそのままサウナへ、という流れもスムーズです。
小さめながら、子どもがしっかり楽しめるキッズクラブ

キッズクラブはかなりコンパクトな造りですが、塗り絵などの簡単なアクティビティも用意されており、ちょっとした時間つぶしには十分楽しめる内容でした。
長時間利用というよりは、チェックイン後や外出前に少し立ち寄る、といった使い方に向いている印象です。
館内ダイニングと朝食

Prince Hotel Da Nangでの食事は、夕方〜夜にかけてはルーフトップバー「The Speakeasy Rooftop Bar」、朝は海を望むビュッフェレストランと、時間帯ごとに雰囲気の異なるシーンを楽しめます。
今回はハッピーアワーでのバー利用と、ベトナム料理と洋食が中心の朝食ビュッフェを体験しました。
ハッピーアワーが嬉しいThe Speakeasy Rooftop Bar

夜は、ルーフトップバー「The Speakeasy Rooftop Bar」での一杯から始まりました。気候の良い時はテラス席がおすすめで、贅沢にビーチビューを一望できます。「にぎやかなバー」というよりは、静かに会話を楽しみたい人向けの大人な空間という印象です。
この日、2階のレストランはあいにくディナー営業はお休みとのことでした。ただし、同じメニューをルーフトップバー、またはルームサービスで注文できると案内があり、「今日は部屋でゆっくり食べたい」という場合でも安心できる体制でした。
今回はすでにルーフトップバーを利用した後だったこともあり、最終的には街中のレストランへ出かけました。館内で完結させる、部屋でのんびり食事を楽しむ、周辺レストランへ気軽に出かけるなど、その日の気分や予定に合わせて夜の過ごし方を柔軟に選べるのは、立地とサービスの両面で魅力だと感じました。
海を眺めながらゆったり楽しめる朝食

朝食会場は海を望む開放的な空間です。ビュッフェの内容は、フォーをはじめとしたベトナム料理と、パンや卵料理などの洋食が一通り揃っています。
サラダバーやデザートの種類はやや控えめで、また、特に和食コーナーが用意されているわけではありません。とはいえ、リゾートらしいロケーションで海を眺めながら朝食を楽しみたい方には、十分満足できる内容だと感じました。
Prince Hotel Da Nangはこんな人におすすめ
- ミーケビーチ沿いで、静かな環境に泊まりたい人
- 夜はバルコニーでゆっくり過ごしたい人
- 清潔感のあるホテルを重視したい人
- ダナン市内と海、どちらにも無理なくアクセスしたい人
Prince Hotel Da Nangは、強いラグジュアリー感を前面に出すホテルというより、スタンダードを丁寧に積み上げた、安心感のある5つ星ホテルという印象でした。 客室や共用部は全体的に清潔感があり、プール・ジム・サウナ・キッズクラブといった設備も過不足なく揃っています。
中でも印象に残ったのは、やはりオーシャンビューのバルコニーで過ごす時間。波の音を聞きながら夜風にあたり、グラスを片手にゆっくりと過ごすひとときは、特別な滞在の時間でした。 また、ルーフトップバーでのハッピーアワーや、ホテル周辺に気軽に食事に出かけられる立地の良さなどの自由さも魅力です。
ミーケビーチ沿いで、「静かに、でも不便を感じずに過ごしたい」そんな方にとって、Prince Hotel Da Nangは、ちょうどいい距離感のリゾートホテルだと感じました。









