【2024】ベトナム伝統衣装「アオザイ」とは?歴史からダナンホイアンでレンタル可能なお店まで一挙公開

アオザイはベトナムの伝統衣装で、ベトナムの女性の美と深い関わりを持っています。本記事ではアオザイの歴史やその美しさに焦点を当て、アオザイのオーダーメイドやレンタルが可能なお店についてもご紹介します。ベトナム旅行でアオザイを着てみたい方は、ぜひ最後までお読みください

ベトナムの美しさの象徴、アオザイとは?

アオザイは、ベトナム文化の象徴であり、その歴史は国の伝統と深く結びついています。日本の着物や浴衣に相当し、アオザイはベトナム人の生活に密接に関わっています。結婚式や卒業式などの特別な行事では、正装として着用されることが多いです。さらに、ベトナムでは文化の維持のため、女性教員や女子学生の制服として、白いアオザイを採用している学校もあります。

アオザイの名前は、北部ハノイの発音「アオザイ」(「長い上衣」の意味)に由来し、南部ホーチミンでは「アオヤイ」と呼ばれます。アオザイは女性の魅力を引き立てるデザインですが、男性用のバリエーションも存在しています。

アオザイのデザイン

アオザイは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。かかとから約3〜5cm上の長さの上衣シャツと、シルク生地で作られたズボンがセットになっています。シャツ部分は無地や柄物が多く、好みに合わせて選ぶことができます。パンツ部分は、シャツと同系色のモノトーン無地が一般的で、色味に統一感があります。

繊細なデザインと色使いで、アオザイはベトナムの美を象徴し、世代を超えて愛されています。ベトナム人はもちろんのこと、海外の観光客からも評価されている衣装です。

アオザイの歴史と起源をご紹介!

アオザイの起源は18世紀末にさかのぼります。中国のチャイナドレスが由来とされることがありますが、実際にはベトナムの独自の文化から生まれたものです。1744年、当時のベトナムは内陸と外地に分かれていました。そこで、Nguyễn Phúc Khoát(グエン フック コアット)国王が、国民を見分けるために「áo ngũ thân(アオ・グー・タン)」と呼ばれる衣装の着用を指示し、これが現代のアオザイの原点とされています。

アオザイの前身である「アオ・グー・タン」 引用:https://aodaihanh.com/ao-giao-lanh

1930年代には、ベトナムの芸術家Le Mur Nguyễn Cát Tường(ル・ムール・グエン・カット・トゥオン) 氏によって、アオザイが上下2つのパートに分かれました。丈が長く、身体にフィットする形状に変化し、初めは一部の人々には受け入れられなかったと言われています。しかし、Nam Phương(ナム・フォン)皇后(グエン王朝の第13代目の王様の皇后)のためにデザインされたアオザイがきっかけとなり、都会の女性たちに広まりました。この時代のベトナム社会は西洋の影響を強く受け、伝統的なスタイルに新しい風が吹き込まれました。

引用:https://aodaihanh.com/ao-giao-lanh

ベトナム民主共和国の誕生後の1947年、ホーチミンはアオザイが畑や工場の仕事に適していないと指摘し、より実用的な服装を推奨しました。それ以来、アオザイは特別な日やフォーマルな場面で着る衣装へと役割を変えていきます。アオザイはベトナムの歌や詩、絵画に大きな影響を与え、女性たちが美しい印象を与えたいときに選ばれる衣装となりました。

アオザイの物語を知れる「アオザイ博物館」へ


引用:https://baotangaodai.com.vn/

ベトナムホーチミンには2014年にオープンした独自のアオザイ専門博物館があります。この博物館は、アオザイの美と背後にある物語を称え、ベトナムのアイデンティティを表現しています。ベトナムの歴史全体にわたるアオザイの展示や、貴重な画像や文書を収めたデータベースも提供されています。博物館はベトナムの文化遺産を保存し、アオザイに関する専門展示スペースも設けています。特に、ユネスコが表彰した無形文化遺産に関連するアオザイや他の重要な要素を紹介しており、アオザイの美と文化を広く宣伝する役割を果たしています。この博物館は詩的で古代の雰囲気に包まれ、ベトナムのアオザイにまつわる美と物語に触れる素晴らしい場所です。

アオザイの種類と流行りのデザインをご紹介

白色のアオザイと意味

引用:https://dongphucdongnai.vn/chia-se/cac-loai-vai-may-ao-dai-hoc-sinh

白いアオザイは、ベトナムの女学生たちにとって特別な意味を持っています。白は若さと未婚の象徴で、一般的には年齢が上がるにつれて色合いが暗くなるとされています。また、制服として白いアオザイを採用している高校も多いです。週に2回(月曜日と金曜日)、白いアオザイの着用が校則で決められている学校もあります。

引用: https://nupakachi.com/tin-noi-bat/chup-anh-cuoi-ao-dai-truyen-thong.html

高校生活の中で、白いアオザイを着た写真撮影は、卒業の記念になる特別な瞬間です。卒業式では、多くの学生たちが白いアオザイを選びます。さらに、高校時代からの付き合いが結婚するケースでは、結婚記念写真で白いアオザイをコンセプトに選ぶカップルもいます。白いアオザイは、単なる服ではなく、人生の大切な節目や喜びの瞬間を彩る特別な存在です。

近年はモダントレンドのアオザイも登場

出典:MAYA HOIANの公式Facebook

最近のベトナムでは、アオザイのモダンなアレンジが流行しています。たとえば、膝丈のアオザイや総レースのアオザイ、涼しげなシフォン素材のアオザイなど、多様なデザインが登場しています。これらのモダンなアオザイは、日常生活やちょっとしたお祝いの席にも着用できるため、伝統と現代の美が調和したスタイルとして人気を集めています。

ベトナムの伝統文化を維持する若者

白いアオザイを着ることは、ベトナムの若者たちにとって、文化を維持する重要な手段です。また、国の文化的価値を積極的に学び、再発見する機会ともなっています。2020年からは、グエン王朝の王室衣装「Áo tấc(アオ・タック)」(宮廷メイドやマンダリン用)や「Nhật bình(ニャットビン)」(国王、王妃、王女用)」などが若者の間で人気を集めています。これらの衣装は「アオザイ」とは異なりますが、現代のアオザイに多大な影響を与え、スタイルも類似しています。

出典:Co Trang Hoang Cungの公式Facebook

記念写真や家族、友人との写真撮影、高校の卒業アルバムや大学の卒業式など、重要なイベントでこれらの衣装を選ぶのは一般的です。また、多くのカップルが結婚式で、アオザイや他の伝統衣装を選ぶことで、ベトナムの美しい文化が受け継がれていきます。

ベトナムでアオザイが購入できるおすすめスポットは?

ベトナムでアオザイを購入する場合、市場や専門店がおすすめです。市場では、多彩な色とデザインのアオザイが並んでおり、その場でお気に入りのアオザイを購入できます。一方、専門店では、自分だけのアオザイをオーダーメイドで作ることができ、中には日本語対応の店もあります。また、一部の店では自分で布を持ち込んで仕立ててもらうことも可能です。

特に、ダナンのハン市場はアオザイオーダーのおすすめスポットです。ダナンは観光地としても有名で、ハン市場では1日でアオザイを仕立ててくれるサービスがあります。さまざまなスタイルやデザインを選ぶことができ、英語や韓国語、日本語にも対応しているので、海外の観光客からも人気です。ハン市場では食品や雑貨も売っているため、オーダーメイドのアオザイを買えるだけでなく、ベトナムのアートや文化に触れる体験ができるでしょう。

ダナン・ホイアンでもアオザイレンタルが可能!伝統的なアオザイを試着してみよう!

出典:MAYA HOIANの公式Facebook

ベトナム旅行の際は、アオザイ写真館やレンタル店でのアオザイの試着体験がおすすめです。アオザイのレンタルからメイクアップ、ヘアアレンジまでトータルでサポートしてくれるお店が多く、プロの指導のもとで美しい記念写真を撮影できます。お店によっては、アオザイのスタイリングやポーズのアドバイスも受けられます。

料金はおおよそ8万vnd(約500円)からと、手軽に楽しむことができます。ベトナムの伝統的なアオザイを試着することで、現地の文化をより近くに感じられるでしょう。観光のついでに、ベトナムらしい体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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ベトナム旅行でアオザイをレンタルして着てみよう!

アオザイは、ベトナムの歴史や文化を象徴する美しい衣装です。その上品なデザインは、世界中の女性を魅了し続けています。ベトナム旅行の際は、ぜひこの伝統的な衣装を体験し、その魅力を感じてみてください。

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