ダナン空港から市内へのタクシー料金は?初心者にも安心なおすすめのタクシー会社も紹介

ダナンは、ベトナム屈指の美しいビーチで知られる観光都市として知られています。現地の玄関口となるダナン国際空港からダナン市内へ向かう際には、タクシーが便利です。しかし、ダナン現地のタクシーの料金はどれくらいなのか、ぼったくりに遭うのではないかという不安や疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ダナン空港からダナン市内や、近隣の観光地であるホイアン市内までのタクシーやGrab(配車アプリ)を使った場合の料金相場を解説していきます。また、ダナンでのタクシーの乗り方や注意点なども解説しますので、タクシーに乗ること自体が不安な方も本記事をぜひ参考にしてみてください。

ダナン空港から市内やホイアンまでのタクシー料金相場

ダナン空港からダナン市内までは、タクシーに乗れば約10分程度で到着します。ここでは、ダナン空港からダナン市内・ホイアン市内までのタクシー料金相場を紹介します。

初乗り料金は9,500~12,000vndが相場

ベトナムで一般的なタクシー会社の初乗り料金の相場は9,500〜12,000vnd(日本円換算で約50〜70円)となっています。

ベトナム ダナンのタクシーシステムは日本と同様で、初乗り料金が設定されており、一定の距離を超えると1km毎に一定の料金が加算されていく仕組みです。

一般的な相場としては、1km走るごとに11,000〜15,000vnd(約60〜85円)が加算されます。

ダナン空港から市内(ロン橋)までのタクシー料金の相場

続いて、ダナン空港からダナン市内の中心部へタクシーで向かう際の料金相場を見ていきましょう。なお、ダナン市内中心部として、ここでは「ロン橋」を設定しています。そして乗り物は通常のタクシーのほか、ダナン現地で一般的に使われている配車アプリ「Grab」も含めて掲載します。

ダナン国際空港から、ダナンの主要道路を横断するロン橋(ドラゴン橋)までのタクシー料金は、以下の通りです。ダナン国際空港は市内に隣接しており、距離にして2.5km程度とそこまで遠くはありません。

片道往復
通常タクシー(4 seats)5万vnd~6万vnd(約285円〜340円)10万vnd~12万vnd(約570円〜680円)
通常タクシー(7 seats)6万vnd~7万vnd(約340円〜400円)12万vnd~14万vnd(約680円〜800円)
Grab カー(4 seats)4.7万vnd(約270円)8万vnd〜9万vnd(約455円〜510円)
Grab カー(7 seats)5.8万vnd(約330円)12万vnd~13万vnd(約680円〜740円)
Grabバイク2.2万vnd(約125円)5万vnd〜6万vnd(約285円〜340円)

※2023年4月時点

ダナン空港からホイアン市内へのタクシー料金の相場

ダナンはベトナム中南部に位置する美しい海岸で知られる都市ですが、近隣には歴史保存地区で知られる都市ホイアンもあり、こちらも観光客から人気です。ホイアンには空港がないため、ダナン国際空港が最寄りとなります。

ダナン国際空港からホイアン市内でタクシーで行く場合の相場は以下の通りです。ダナン国際空港からホイアンまでは、30kmほど離れています。ホイアン博物館の駐車場付近が、ダナンとの往復の際のタクシーの待ち合わせ場所として定番になっています。

片道往復
通常タクシー(4 seats)37万vnd~40万vnd(約2,100円〜2,300円)47万vnd~51万vnd(約2,700円〜2,900円)
通常タクシー(7 seats)40万vnd~44万vnd(約2,300円〜2,500円)54万vnd~59万vnd(約3,100円〜3,800円)
Grab カー(4 seats)30万vnd~45万vnd(約1,500円〜2,300円)
Grab カー(7 seats)30万vnd~45万vnd(約1,500円〜2,300円)
Grabバイク12万vnd(約600円)

※2023年4月時点

ダナンでおすすめのタクシー会社

ダナン現地に到着した際、タクシー会社選びは非常に重要です。ダナンでは、名が知られているタクシー会社がいくつかあり、そうしたタクシー会社を選ぶことでぼったくりタクシーを避けることができます。ここでは、ダナンでおすすめのタクシー会社と、当該タクシー会社の運営するタクシーの特徴を解説していきます。

マイリン・ビナサン・ティエンサータクシーがおすすめ

ダナンでは、代表的なタクシー会社がいくつかあり、そうした会社のタクシーは、現地在住者の間で安全で信用できるタクシーと言われています。

たとえば、緑色の車体が特徴的な「Mai Linh (マイリン)」タクシーは安全性に定評があり、ダナン在住者に安全なタクシーを聞くと、ほぼマイリンの名前が挙がるほどです。また、白色の車体で知られる「Vinasun (ビナサン)」タクシーは国内No.1の車両数を誇るベトナムで最も有名なタクシーで、初乗り料金も格安であることから、現地住民が好んで利用しています。

なお、ダナン市内で運行されている「Tiensa (ティエンサー)」タクシーも人気で、専用アプリで事前に料金を知ることができるサービスもあり、安心できます。ティエンサーは黄色い車体が特徴的です。

以上のようなマイリン(緑色)・ビナサン(白色)・ティエンサー(黄色)のタクシーを選べばまず安全と言われており、こうしたタクシー以外は全てぼったくりタクシーである、といっても過言ではありません。

ホーチミンでは、車体の色は上記タクシーに近いものの、外見を寄せているだけで実際には本物のタクシーではないという悪質なケースもあります。観光客の人にはわかりづらいため、ぼったくられてしまうケースも残念ながら多くあります。こうした偽物タクシーを回避する場合は、Grab配車アプリの利用がおすすめです。

ぼったくりを避けるなら、Grabの配車アプリ利用が確実

ベトナムは比較的親日の国であることから、治安も良くタクシーも安全と言われています。しかし、一部には法外な料金を設定したり、メーターに細工をしたり、わざと遠回りをして相場よりも遥かに高い料金を取ろうとするぼったくりタクシーもいます。そうしたぼったくりを避けるためには、ベトナムダナンでも人気の配車アプリ「Grab」の利用もおすすめです。

ここでは、Grabの使い方や乗り場について解説していきます。

Grabの使い方

Grab(グラブ)は、マレーシア発の配車アプリです。欧米でいうUberのようなサービスで、アプリ上で自動車を手配し、タクシーのように利用することができます。普通自動車のほか、バイクタクシーも手配できます。

Grabの使い方は簡単で、まずはGrabアカウントを登録します。電話番号登録が必要となるため、日本出国前に登録しておくと良いでしょう。アカウント登録後は、アプリ内のマップで乗る場所と行き先をピンで設定し、近くを走っている配車可能な車を選ぶだけ。乗車前に料金を事前に確認できるなどきめ細かな配慮がされており、観光客でも安全に利用できます。

Grabには専用の乗り場がある

Grabは基本的にGPSを使い、街中ではピックアップ場所や行き先を自由に設定可能となっています。一点注意しなければならないのは、空港からGrabを使って移動する際には、専用の乗り場が用意されている点です。ダナン国際空港にはGrab専用の乗り場が用意されており、空港の駐車場にあります。Grabの緑のパラソルが特徴となっているので、探してみましょう。

なお、Grabでは事前のクレジットカード登録で電子決済が可能ですが、Grabドライバーはダナン国際空港に入る際に検問フィーと呼ばれる空港入場料を立て替えて支払っているケースがほとんどとなります。ドライバーが空港入場料を追加で請求する場合もありますが、こちらはぼったくりではないので、請求されたときには支払いに応じるようにしましょう。空港入場料は、1万vnd(50〜60円)前後が相場となっています。

ダナン国際空港でタクシーに乗る際の注意点

日本におけるタクシーと料金加算の方式こそ一緒であるものの、文化の違いも含め使い方や事情が異なる場合が多いので、そうしたことを知っておかないとトラブルになる可能性があります。ここでは、ダナン空港からタクシーを使って移動する際の注意点を紹介します。

タクシーに乗る際に注意すべきポイント

国内線の場合は、専用駐車場にて乗車可能

ダナン国際空港からタクシーに乗る場合、まずは乗車場所を把握する必要があります。たとえば、外国人観光客が最初に降り立つ「インターナショナルターミナル」なら、タクシーは出口前に停まっているため、すぐに把握できます。一方、ベトナムの別地域から国内線でダナンに移動した場合など、国内線ターミナルでは、専用駐車場が用意されていて、そこまで歩く必要があります。(2023年4月現在)

発車時にメーターがリセットされているか、確認

通常のタクシーに乗る際、ぼったくりに遭わないためには、まず乗ったタイミング(出発するところ)でメーターがリセットされているかしっかり確認しましょう。また、意図的な遠回りをされないために、Googleマップで目的地へのルートを確認しておくといいでしょう。正しい方向に進んでいるかダブルチェックすることで、ぼったくりを回避できます。

タクシーを降りる際に注意すべきポイント

メーターの表示では下3桁の「000」が省かれている。

タクシーを降りる際にも注意点があります。まず、料金の支払いはメーターを確認しますが、ベトナムドンは桁数が多いため、メーターには一部の数値しか表示されていません。メーターに表示されている数値×1,000vndを支払いましょう。

必要な方は、領収書発行の依頼を

また、ビジネスでダナンを訪れている場合など領収書が必要な場合には、領収書の発行が可能なので必ず領収書をもらいましょう。

領収書を発行してもらうには、英語が通じるドライバーであれば、英語で「Could you please give me the receipt or the bill?(レシートか請求書をいただけますか?)」と聞けばOKです。ダナンでは英語が通じないドライバーもいますので、その際にはベトナム語で「Cho tôi lấy hoá đơn nhé (チョ トイ ライ ホア ドン ネー)」と言えば、領収書を発行してもらえます。

最後に、忘れ物には注意

日本と違って、海外では忘れ物をすると出てこない可能性が高いので、日本の感覚で気を緩めず忘れ物がないかは二度三度しっかりチェックしましょう。

運賃の他に空港検問フィーも追加で請求される

ダナン国際空港に入るタクシーやGrabといった車両のドライバーは、空港自体に入るために「空港検問フィー(1万vnd)」と呼ばれる空港の入場料の支払いが必要となります。ダナン空港からタクシーに乗る場合には、通常のタクシーでもGrabでも、降車する際に通常の料金に加えてこの空港検問フィーが請求されるのが普通です。

タクシーでは空港検問フィーを加えた額が請求されますが、メーターより高くても空港検問フィーの分はぼったくりではない、という点は覚えておきましょう。なお、Grabでは利用料金は電子決済できるものの、空港検問フィーだけは現金で支払うように言われることもあります。空港に行き慣れているドライバーの場合は、金額変更設定で空港検問フィーを合算してますので、この場合は現金を追加で用意する必要はありません。

ダナンでタクシーに乗る際は料金相場をしっかり覚えておこう

以上、ダナン国際空港からダナン市内やホイアン市内までのタクシー料金相場をメインに解説しました。また、ダナン現地のおすすめのタクシー会社や、ダナン現地で人気のGrabの使い方、タクシーの乗り方・降り方の注意点も併せて解説しました。

海外でタクシーに乗る際にはどうしても「ぼったくり」の危険が伴います。そうしたぼったくりに遭わないために大切なのは、この記事で紹介した料金相場やおすすめのタクシー会社をしっかり覚えていただくことです。また、注意点も併せてご理解いただくことで、現地で不要なトラブルに巻き込まれるリスクも大きく減るでしょう。

ダナンは比較的治安が良く、美しい海岸が広がるリゾート地でもあり、物価も安く素晴らしい場所です。タクシーでもGrabでも、適正な料金で便利に移動し、旅行や滞在を存分に楽しんでくださいね。

関連記事