
「ベトナム人ってどうして『グエン』さんばかりなの?」「日本の名字とどう違う?」と気になりませんか。
ベトナムでは人口の約4割がNguyễn(グエン)姓を名乗り、上位14姓で全人口の90%以上を占めるユニークな苗字構造があります。本記事では現地視点で、ベトナム苗字の特徴・歴史・名前の順番・現地での呼び方までまとめました。
目次
ベトナム苗字の基本|上位14姓で人口90%

ベトナムは世界的に見ても苗字の種類が極端に少ない国で、上位14姓で全人口の90%以上を占めます。日本の苗字が10万種類以上あるのと比べると、その集中度の高さが際立ちます。
| 順位 | 苗字 | ベトナム語表記 | 人口割合(推定) |
|---|---|---|---|
| 1 | グエン | Nguyễn | 約38〜40% |
| 2 | チャン | Trần | 約11% |
| 3 | レー | Lê | 約9.5% |
| 4 | ファム | Phạm | 約7% |
| 5 | ホアン/フィン | Hoàng / Huỳnh | 約5% |
| 6 | ファン | Phan | 約4.5% |
| 7 | ヴー/ヴォー | Vũ / Võ | 約3.5% |
| 8 | ダン | Đặng | 約2% |
| 9 | ブイ | Bùi | 約2% |
| 10 | ドー | Đỗ | 約1.5% |
ダナン・ホイアン在住スタッフの体感でも、レストラン・ホテル・ツアーガイドのスタッフ名簿を見ると半数以上がNguyễn姓という光景が日常です。
なぜグエン姓が4割を占めるのか|歴史的背景
グエン王朝(1802〜1945年)の影響
ベトナム最後の王朝「Nhà Nguyễn(阮朝・グエン朝)」が約140年間ベトナムを統治した影響が大きく、その時代に多くの人がNguyễn姓を名乗るようになりました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1802年 | グエン・フック・アイン(Gia Long帝)がグエン朝を建国 |
| 1802〜1945年 | 13代の皇帝が即位し、フエ(Huế)を首都として統治 |
| 1945年 | 最後の皇帝バオダイが退位、阮朝が正式に終焉 |
中部のフエ市にあるグエン朝王宮(世界遺産)は、この王朝の中心地で、現在もダナン・ホイアン旅行とセットで訪れる方が多いスポットです。
王朝以前から続く名門姓
歴史的にはグエン姓は12世紀ごろから存在し、中国・南宋から南遷した一族や、中部ベトナムを統治した有力豪族の苗字として広まりました。さらに王朝以降、
- 旧王朝(黎朝)の家臣や農民が政治的圧力で改姓
- 戸籍制度のない地域住民が、人気のある名門姓をそのまま名乗る
- 仏教徒が伝統的にNguyễn姓を選ぶ
といった複合要因で、現代の40%という比率にまで広がりました。
ベトナム人の名前の3部構造

ベトナム人の名前は、日本のような「姓・名」の2部構造ではなく、「苗字・ミドルネーム・ファーストネーム」の3部構造が基本です。
| 例 | Nguyễn | Văn | Anh |
|---|---|---|---|
| 役割 | 苗字(家族を示す) | ミドルネーム(性別・世代を示す) | ファーストネーム(個人名・固有) |
| 順番 | 1番目 | 2番目 | 3番目(最後) |
ミドルネームの意味
| ミドルネーム | 用途 |
|---|---|
| Văn(ヴァン) | 男性に多い |
| Thị(ティ) | 女性に多い |
| Hữu(フウ) / Đức(ドゥック) | 漢字由来の徳を示す名 |
最近の若い世代では、伝統的なミドルネームを使わず、ファーストネームを2語にする(例: Nguyễn Hoàng Anh)スタイルも増えています。
現地での呼び方|ファーストネームで呼ぶのが基本
ベトナムではファーストネーム(最後の名前)で呼ぶのが日常的です。日本のように「鈴木さん」と苗字で呼ぶのではなく、「Anhさん」「Mai さん」のようにファーストネームに敬称を付けます。
| 性別 | 敬称 | 使用シーン |
|---|---|---|
| 男性 | Anh(アイン) | 同年代〜年上の男性 |
| 男性 | Em(エム) | 年下の男性 |
| 女性 | Chị(チ) | 同年代〜年上の女性 |
| 女性 | Em(エム) | 年下の女性 |
ダナン・ホイアンのレストラン・ホテルでスタッフを呼ぶときなども、名札のファーストネームに「Chị」「Anh」を付けて呼ぶと丁寧で喜ばれます。
苗字と漢字の関係|実は中国由来

ベトナム苗字の多くは漢字由来で、中国の苗字をベトナム語の発音に置き換えたものです。
| ベトナム語 | 漢字 | 中国語読み |
|---|---|---|
| Nguyễn | 阮 | Yuán(ユアン) |
| Trần | 陳 | Chén(チェン) |
| Lê | 黎 | Lí(リー) |
| Phạm | 范 | Fàn(ファン) |
| Hoàng | 黄 | Huáng(フアン) |
1945年以前のベトナムは漢字を公的に使う文化があり、苗字も漢字で書かれていました。1945年以降、現在のベトナム語表記(クオック・グー、ローマ字ベース)に切り替わりましたが、漢字の音は残っています。
もし中国・台湾系の名字との対応を知っているなら、ベトナム人スタッフに「日本ではあなたの名字、漢字でこう書きますよ」と伝えてみてください。きっと喜んでもらえますよ。
ダナン・ホイアン旅行で名前にまつわるTips
レストラン・ホテルの予約時の注意
予約時に名前を伝えるときは、ローマ字(パスポート綴り)で正確に伝えることが重要です。日本人の苗字は「TANAKA」「YAMADA」のような表記になりますが、現地スタッフが綴りを間違えやすい音(HとF、SとSH、長音記号の有無)には注意してください。
現地スタッフを呼ぶときの正しい使い方
ダナン・ホイアンのスタッフ名はファーストネーム+敬称(Chị / Anh / Em)で呼ぶのが一般的。同じ「Nguyễn」さんが何人もいるレストランやホテルでは、ファーストネームを聞いて呼ぶと混乱がありません。
グエン朝王宮(フエ)と組み合わせる旅程
ベトナム苗字の歴史的背景を体感したい方は、ダナンからフエへ日帰り で グエン朝王宮(世界遺産) を訪れるのがおすすめです。ダナンから車で約2.5時間、ハイヴァン峠を越えるドライブも観光のハイライトになります。
まとめ|「グエン姓4割」を知ると現地が身近になる

ベトナム苗字の特徴は「種類が少ない・グエン姓が圧倒的多数・ファーストネームで呼ぶ文化」の3点です。
- グエン姓:阮朝(1802〜1945年)の影響で人口の約4割
- 上位14姓:全人口の90%以上を占める
- 名前の構造:苗字・ミドルネーム・ファーストネームの3部構造
- 呼び方:ファーストネーム+敬称(Chị/Anh/Em)が現地流
ダナン・ホイアン滞在中、現地スタッフの名前の読み方や、レストラン予約名のトラブル、フエ・グエン朝王宮ツアーのご相談などは、現地スタッフがLINEで個別にお答えしています。
まずはぜひ無料のLINE相談からお待ちしています!
\観光ツアー・レストラン・スパ予約まで日本語で気軽に無料相談/
ダナン旅行のサポーター「ウエンちゃん」
旅のサポーター「ウエンちゃん」へのよくある質問
公式LINEでよくいただくご質問をご紹介します。
その他不明な点などあれば公式LINEを登録して気軽にご質問ください!






