
「フォーって、結局どこの国の料理?」「ブンとどう違うの?」「北部と南部で味が違うって本当?」日本でもよく知られているフォーは、本場ベトナムで食べると別物に感じる方が多い料理です。
本記事ではダナン・ホイアン在住スタッフの視点で、フォーの基本・歴史・種類・本場の食べ方を整理しました。
これから本場のフォーを食べてみたいとお考えの方必見の内容です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
フォーとは?【一言で説明】

フォー(Phở)の定義|米粉から作る平打ちの麺料理
フォー(ベトナム語表記:Phở)とは米粉から作られる平打ちの白い麺と、牛や鶏でじっくり取ったスープを合わせたベトナムを代表する麺料理のことです。
日本でいう「ラーメン」のような国民食のポジションにあり、ベトナム人は朝食・昼食・夜食、さらには二日酔いの朝など、あらゆる場面でフォーを食べます。
麺の最大の特徴は、うどんやラーメンとは異なり「小麦粉をまったく使わない」点です。
水に浸した米を石臼で挽いた米粉を、薄いクレープ状にのばして乾燥させ、包丁で細長く切って麺に仕上げます。幅は5〜10ミリ程度、厚みはごく薄く、茹でるとツルッとしたのど越しとほんのり甘い米の香りが広がります。グルテンを含まないため、小麦アレルギーの方でも食べられるのが嬉しいポイントです。
スープはベースによって大きく2系統に分かれます。牛骨・牛肉・香辛料(八角・シナモン・クローブ・コリアンダーシード・フェンネルなど)を数時間煮込む「フォーボー(牛肉フォー)」と、丸鶏と生姜・玉ねぎ・塩で澄んだスープを取る「フォーガー(鶏肉フォー)」。
どちらも澄んだ見た目に反して驚くほど複雑な旨味があり、一度食べたら忘れられない料理として世界中にファンを増やしています。
どこの国の料理?正解は「ベトナム北部発祥」
フォーはベトナム発祥の料理です。さらに厳密に言えば、ベトナム北部のハノイ近郊(ナムディン省という説が有力)で20世紀初頭に誕生したとされています。
タイ・カンボジア・ラオスなど近隣国にも似た米粉麺料理はありますが、現在世界中で「Pho」と呼ばれているものはすべてベトナム北部のフォーをルーツに持ちます。
また、なんと「フォー」は、ベトナム文化・スポーツ・観光省により、2024年に国家無形文化遺産として正式に認定されています。
ベトナム人にとってフォーは単なる食事ではなく、国のアイデンティティに直結する存在。現地でフォーの話をすると、ハノイ出身者とホーチミン出身者が「うちのフォーこそが本物だ」と熱く語り出すのを何度も見てきました。
ちなみに「ベトナムで生まれた料理」と聞くと意外に思うかもしれませんが、多くの日本人が最初に触れる「フォー」は大阪や東京のベトナム料理店を通じた南部スタイルのフォーです。本場ハノイのフォーとは大きく異なるため、初めてハノイでフォーを食べた日本人が「これ本当にフォー?」と聞き返す場面もよくあります。
英語表記・読み方と発音のコツ
英語では「Pho」と表記します。海外のベトナム料理店の看板やメニューにはほぼ必ず「Pho」の文字が書かれています。
読み方は日本語の「フォー」ではなく、ベトナム語本来の発音に近づけるなら「ファー」に近い「フ↗ァ(やや上昇調)」。日本語の「フォー」でも現地で十分通じますが、「ファー」の方が店員さんに一発で伝わる確率が高い印象があります。
英語圏のメニューでは「Pho Bo(ビーフフォー)」「Pho Ga(チキンフォー)」のように原語ローマ字表記のまま書かれるのが一般的です。海外でベトナム料理を注文するときもこの表記さえ覚えておけば困りません。
なお、ベトナム人がフォーを頼むときは「Cho tôi một bát phở bò(チョー トイ モッ バッ フォー ボー:牛フォー一杯ください)」というフレーズが定番です。
フォーのカロリー目安|実はヘルシーな一杯
気になるカロリーですが、フォーは1杯あたり約350〜450kcalが目安です。
ラーメンが1杯700〜1,000kcal前後であることを考えると、かなり低カロリーな部類に入ります。油をほとんど使わず、脂は煮込む過程で丁寧に取り除かれるため、スープが澄んでいる割に旨味はしっかりあるのに重くない。これがフォーの魅力の一つです。
具材の肉が増えたり、スープを全部飲み干したりすると500kcal台まで上がることもありますが、それでも「米麺+野菜+香草+たんぱく質」という構成は栄養バランスが良く、ダイエット中の方にもおすすめできる料理です。
フォーの歴史と起源【20世紀初頭の北部ハノイ】

発祥地はどこ?ハノイ説とナムディン省説
フォーの発祥地については「ハノイ説」と「ナムディン省説」の2つが今も並び立っています。
ナムディン省は首都ハノイの南約90キロに位置する省で、19世紀末〜20世紀初頭にフランス統治下で紡績工場が建てられ、多くの労働者が集まった土地です。この労働者たちの朝食として、米粉麺と牛骨スープを組み合わせた料理が生まれ、それが省内の「Vân Cù村」からハノイに持ち込まれて一気に洗練されていった、というのがナムディン説の大筋です。
一方ハノイ説では、フランス統治期のハノイ市内で屋台料理として自然発生したとされます。いずれの説でも共通しているのは、誕生時期が「20世紀初頭(1900〜1910年代)」であり、発祥が「ベトナム北部」で間違いないという点です。ベトナム国外に広まる前のフォーは、実は100年少々の比較的若い料理なのです。
名前の語源説|「pot-au-feu」説と「粉」説
「Phở」という名前の語源には代表的な説が2つあります。最も広く信じられているのがフランス語の「pot-au-feu(ポトフ)」由来説。フランス統治時代、フランス人が食べていた牛肉の煮込み料理「pot-au-feu」の音が訛って「Phở」になったというストーリーです。ベトナム人が手に入れた牛骨を無駄なく使うために煮込みスープを作り、そこに米粉麺を合わせた、という歴史背景とも符合します。
もう一つは中国語の「粉(fěn/ファン)」由来説。中国南部の米粉麺料理が北部ベトナムに伝わり、ベトナム語の発音で「Phở」になったという考え方です。どちらの説にも根拠があり、学術的にはいまだに決着がついていませんが、「フランス料理と中国料理とベトナム地元の素材が交わった結果生まれた」という融合料理であることは間違いありません。
ベトナム戦争後の世界的普及
フォーが世界に広まった最大のきっかけは、1975年のベトナム戦争終結後、大量のベトナム難民が米国・フランス・オーストラリア・カナダなどへ渡ったことです。彼らが現地で開いたベトナム料理店が「Pho」を世界の食文化に刻み込みました。
特に、アメリカのカリフォルニア州、オレンジカウンティ周辺はベトナム系コミュニティの一大拠点となり、現在でも本場顔負けのフォー専門店が軒を連ねています。
2000年代以降はヘルシー志向の高まりとともに「低脂肪・グルテンフリー・香辛料で温まる」というフォーの特徴が再評価され、ロンドン・パリ・東京・ソウルなど世界中の大都市にフォー専門チェーンが進出。
2024年には英国のBBCが「世界で最も成功したアジア麺料理トップ5」にフォーを選出するなど、もはやラーメンに並ぶ国際的な地位を確立しています。
日本での普及と現地との違い
日本でフォーが広く知られるようになったのは2000年代以降。ベトナム料理レストランの増加と、ベトナム人技能実習生の来日に伴って一般のスーパーでもインスタントフォーが買える時代になりました。ただし日本で流通しているフォーは多くが南部スタイル(ホーチミン式)で、ハーブとライムを大量に使い甘めのスープが主流です。
本場ハノイのフォーに慣れた現地スタッフから見ると、日本のフォーは「別料理と言ってもいいほど味が違う」と感じることもあります。この違いの正体が、次に紹介する「北部 vs 南部」の章です。
フォーの種類【北部 vs 南部の決定的な違い】

フォーを語るうえで避けて通れないのが「北部スタイル(フォーバック:Phở Bắc)」と「南部スタイル(フォーナム:Phở Nam)」の違いです。
同じ「フォー」という名前でも、ハノイとホーチミンでは味・見た目・食べ方がかなり違います。「日本のフォーは南部寄り」だと先述した通り、これを知っておくと現地で注文するときの楽しみが倍増します。
北部と南部のフォー比較表
| 項目 | 北部スタイル(Phở Bắc) | 南部スタイル(Phở Nam) |
|---|---|---|
| 代表都市 | ハノイ | ホーチミン |
| スープの色 | 澄んで薄茶色 | 澄んでいるがやや濃い |
| スープの味 | あっさり・だし重視・塩味強め | 甘め・濃厚・旨味強め |
| 麺の幅 | やや広めでもっちり | やや細めでツルッと |
| 香草・生野菜 | ほぼ使わない(ネギ・パクチー少々) | 大量(バジル・ノコギリコリアンダー・もやし・ライム) |
| テーブル調味料 | 少ない(唐辛子・ライム程度) | 多い(ホイシンソース・チリソース・ヌックマム) |
| もやしの量 | なし〜少量 | たっぷり山盛り |
| 1杯の印象 | そば屋のかけそばのような潔さ | 具沢山で彩り豊かな一品 |
北部スタイル(フォーバック)——ハノイ流の潔さ
ハノイのフォーは、一言でいえば「引き算の美学」です。
澄んだスープは牛骨と香辛料だけで丁寧に取られ、余計なハーブはほぼ載りません。テーブルに並ぶのはせいぜい酢漬けニンニク、刻み唐辛子、ライムくらい。「スープ本来の味を味わってほしい」という職人のプライドが詰まった一杯です。
初めて本場ハノイでフォーを食べた日本人が「思ったよりシンプル」「え、これで終わり?」と戸惑う場面もありますが、数口すするうちに出汁の深さに気づき、最後は「このあっさり感がたまらない」とハマる人が多数です。
南部スタイル(フォーナム)——ホーチミン流の豊かさ
対してホーチミンのフォーは「足し算の華やかさ」。
スープは氷砂糖で甘みを加え、香辛料を効かせ、テーブルには大量のタイバジル、ノコギリコリアンダー、もやし、ライムがどっさり。ホイシンソース(甘い味噌)とチリソースを自分好みにブレンドして味を変えていきます。
日本人が「フォー=これ」とイメージしている姿は、ほぼこの南部スタイルです。彩り豊かで写真映えもしやすく、初心者にとって親しみやすいのは間違いなく南部フォーです。
中部のフォー事情——ダナン・フエは独自路線
ダナン・ホイアン・フエを含むベトナム中部は、実は「フォー激戦区」というより「他の麺料理激戦区」です。
ホイアンの「カオラウ」、フエの「ブンボーフエ」、ダナンの「ミー・クアン」など、地元固有の麺料理の人気が強く、フォーはどちらかというと北部スタイルと南部スタイルの中間的な味付けで提供されることが多い印象。観光客向けの店では南部寄りに、地元民が通う店では北部寄りに寄せる傾向があります。
ダナン在住のスタッフ目線で言うと、中部のフォーは「ほどよい甘さ・ほどよいハーブ量」のバランス型。北部と南部のどちらが好きかまだわからない初心者にとって、実は一番おすすめしやすいのが中部で食べるフォーなのです。
フォーの代表メニュー6選

「フォー」と一口に言っても、メニューには10種類以上のバリエーションが並ぶことがあります。初めての方が迷わず注文できるよう、絶対に押さえておきたい6種類をピックアップしました。
フォーメニュー比較表
| メニュー名 | ベトナム語表記 | 主役の具材 | 食べやすさ | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| フォーボー | Phở bò | 牛肉(各種) | ★★★★★ | ★★★★★ |
| フォーガー | Phở gà | 鶏肉 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| フォーターイ | Phở tái | レア牛肉 | ★★★★ | ★★★★ |
| フォーチン | Phở chín | 煮込み牛肉 | ★★★★★ | ★★★★ |
| フォーナムボー | Phở nạm bò | 牛バラ肉 | ★★★★ | ★★★ |
| フォーシャオ | Phở xào | 焼きフォー(スープなし) | ★★★★ | ★★★ |
⭐ フォーボー(Phở bò)——牛肉フォー
フォーと言えばまずこれ。牛骨をベースに香辛料をじっくり効かせたスープに、薄切り牛肉を合わせた一杯です。
実は「フォーボー」はカテゴリー名で、中には「ターイ(レア)」「チン(煮込み)」「ナム(バラ)」「ザウ(すじ)」などのバリエーションが含まれます。迷ったら「Phở bò tái chín(レアと煮込みのミックス)」を注文すれば2種類の牛肉を同時に楽しめ、満足度が高いです。
⭐ フォーガー(Phở gà)——鶏肉フォー
牛肉が食べられない方・あっさり派の方に人気なのが鶏肉フォー。丸鶏から取った黄金色のスープに、蒸し鶏や茹で鶏を載せた優しい味わいです。
ハノイではフォーボーと並んで朝食の定番で、二日酔いの翌朝に食べるフォーガーは格別です。ベトナム料理初心者の方、子連れの方には真っ先におすすめしたい一杯です。
フォーターイ(Phở tái)——レア牛肉フォー
生の牛肉の薄切りを器に盛り、熱々のスープを上から注いで半生状態で食べるスタイル。
肉の甘みと柔らかさがダイレクトに味わえる、日本のしゃぶしゃぶに近い感覚のフォーです。生肉に抵抗がある方は後述の「フォーチン」を選びましょう。
フォーチン(Phở chín)——煮込み牛肉フォー
スープで長時間煮込んだ牛肉を載せるタイプで、肉の食感はホロホロと柔らかく、味はスープと完全に一体化しています。「生肉はちょっと……」という方に最もおすすめなのがこのフォーチンです。
フォーナムボー(Phở nạm bò)——牛バラ肉フォー
脂身の多い牛バラ肉を使った濃厚タイプ。肉好きには堪らない一杯ですが、女性には少し重く感じる方もいます。ガッツリ食べたい男性の方、朝からしっかり動きたい日の朝食に向いています。
フォーシャオ(Phở xào)——焼きフォー
こちらはスープがない「焼きそばタイプ」のフォー。平打ちの米粉麺を野菜・牛肉と一緒に強火で炒め、ヌックマムとオイスターソースで味付けします。
スープフォーに飽きてきた方・夜ご飯にガッツリ食べたい方におすすめ。ダナンのローカル食堂にもよく置かれているメニューです。
フォーとブンの違い【決定的な見分け方】

ベトナム麺料理を語るうえで、フォーと並んでよく出てくるのが「ブン(Bún)」です。「フォーとブンって何が違うの?」はLINE相談でもよく寄せられる質問の一つ。両者の決定的な違いを整理します。
フォー vs ブン 比較表
| 項目 | フォー(Phở) | ブン(Bún) |
|---|---|---|
| 原料 | 米粉 | 米粉 |
| 麺の形 | 平打ち(きしめん状) | 丸断面(そうめん〜うどん状) |
| 麺の色 | やや半透明な白 | 真っ白 |
| 食感 | もっちり・ツルッと | コシ強め・さっぱり |
| 代表スープ | 牛骨・鶏だし系 | ブンボーフエ・ブンチャーなど多彩 |
| 代表料理 | フォーボー、フォーガー | ブンボーフエ、ブンチャー、ブンボーナムボー |
| 主な産地 | 北部発祥・全国で人気 | 中部〜全国で人気 |
| 提供スタイル | スープ麺がメイン | スープ麺・つけ麺・和え麺すべてあり |
形状の違いが最大の見分けポイント
最も簡単な見分け方は麺の断面と形です。フォーは幅5〜10ミリの平打ち麺で、日本のきしめんに近い形。対してブンは直径1〜3ミリほどの丸い麺で、日本のそうめんに近い形状をしています。見た目だけで瞬時に判別できるので、現地のメニュー写真を見ればすぐにわかるはずです。
スープと代表料理の違い
フォーの代表料理は「フォーボー」「フォーガー」の2系統にほぼ集約されますが、ブンはバリエーションが豊富で、
- 中部フエの名物「ブンボーフエ(牛肉のスパイシー麺)」
- ハノイの「ブンチャー(炭火焼豚のつけ麺)」
- 南部の「ブンボーナムボー(牛肉の和え麺)」
など、地域ごとに全く違う料理が存在します。「フォー=どこでもほぼ同じ」「ブン=地域ごとに別料理」と覚えておくと便利です。
ダナンでは「フォーも美味しいけれど、地元の麺料理(ミー・クアンやカオラウ)の方がおすすめ」というスタッフが多いほど、中部の麺文化は奥深いものがあります。フォーに慣れてきたら、ぜひブン系にもチャレンジしてみてください。
本場ベトナムでのフォーの食べ方【現地スタッフ目線】

ハーブ・もやし・ライム・チリの正しい使い方
南部スタイルのフォーを注文すると、ほぼ必ず大量のハーブ・もやし・ライム・生唐辛子が別皿で運ばれてきます。慣れていない方は「全部入れるの?それとも一部?」と迷いますが、正解は「自分の好きな分だけ入れる」です。
地元ベトナム人の食べ方を見ていると、一気に全部入れる人もいれば、まずスープだけ味わってから少しずつ足す人もいて、ルールは特にありません。
スタッフとしておすすめする順番は以下です。
- 最初は何も入れずにスープを一口味わう(店の実力がわかる)
- ライムを半分絞って爽やかさを足す
- もやしを一つかみ入れてシャキシャキ感を足す
- タイバジル・ノコギリコリアンダーを数枚入れて香りを変える
- 辛いのが好きな人は生の唐辛子を一輪切り入れる
段階的に食べて味の変化を楽しむ
フォーの楽しみは「最初の一口」と「最後の一口」で全く違う味を楽しめること。最初はシンプルに、途中から香味野菜を入れ、最後はホイシンソースとチリソースを麺に絡めて濃厚な締め、というグラデーションが南部スタイルの正しい楽しみ方です。北部スタイルの場合は調味料自体が少ないので、純粋にスープを味わうことに集中しましょう。
朝食フォーのスタンダード
ベトナム人にとってフォーは圧倒的に「朝ごはん向けの料理」です。ハノイでもホーチミンでもダナンでも、地元民で賑わうフォー屋は朝6時〜9時がピーク。通勤前の会社員、学校に行く前の学生、市場に行く前の主婦が、プラスチックの低いテーブルに座って湯気の立つフォーをすすります。
旅行者が本物の雰囲気を味わいたいなら、朝7時までにはホテルを出て地元フォー屋に向かうのがおすすめです。夜営業のフォー屋も存在しますが、地元民からすると「フォーは朝食」という感覚が圧倒的多数派です。
屋台フォー vs レストランフォー
ベトナム旅行で悩むのが「屋台とレストランのどっちで食べるか」。
屋台(路上のプラスチック椅子スタイル)は1杯40,000〜60,000vnd(約240〜360円)と安く、味も地元民のお墨付きですが、衛生面が気になる方もいます。レストランは1杯80,000〜150,000vnd(約480〜900円)とやや高めですが、エアコンが効いていて清潔で、英語メニューや写真付きメニューが用意されている店も多く安心です。
現地スタッフ視点のおすすめは「最初の1杯はレストランで勝手を知り、2杯目から屋台にチャレンジ」という段階的な食べ方。屋台に挑戦するときは、地元客で賑わっている店(回転率が高い=食材が新鮮)を選ぶのがコツです。
ダナン・ホイアンで食べられる絶品フォー店

「ダナン・ホイアンに来たけれど、せっかくならフォーも食べておきたい」という旅行者の方向けに、現地スタッフが普段の生活で通っているフォー店の選び方をまとめます。
ダナンの人気フォー店エリア
ダナンのフォー店は、主にハン市場周辺・ダナン大聖堂周辺・ミーケービーチ沿いの3エリアに集中しています。観光客向けには英語メニューを備えた清潔なレストランがビーチ沿いに点在しており、「Pho Hong(フォーホン)」「Pho 29」などが日本人の間でも知られている店舗です。
ハン市場周辺には地元客で賑わうローカル店が多く、朝6時台から行列ができる名店も存在します。ダナンのフォーは全体的に北部と南部の中間に位置する味付けで、甘さ控えめながらハーブも適度に使う「中庸型」。日本で食べてきたフォーとのギャップが少なく、初めてのベトナムフォー体験として安心感があります。
ホイアンのローカル朝フォー
ホイアンの旧市街は世界遺産ということもあり観光客向けの店が多めですが、旧市街の外側に一歩出ると地元民向けの食堂が点在しています。
ホイアンのフォー屋は観光地価格と地元価格の差が大きく、同じ一杯でも立地によって2倍以上値段が違うことも珍しくありません。朝食にランタン祭りの余韻を味わいながらフォーを食べるなら、宿泊ホテル周辺で地元客が集まる店を事前にリサーチしておくのがおすすめです。
「カオラウ」との違い——ホイアンの郷土麺
ホイアンで絶対に外せないのは、実はフォーではなく「カオラウ(Cao lầu)」という郷土麺です。カオラウはホイアンの井戸水と地元の木灰を使って作る独特の太麺で、ホイアンでしか本物が食べられないと言われる貴重な料理。見た目はうどんに近く、スープは少量で汁なし和え麺のような提供スタイルです。フォーのツルッとした食感とは真逆の、コシとモチモチ感が特徴です。
現地スタッフ視点でのおすすめは「ダナンではフォー、ホイアンではカオラウ」という食べ分け。両方の麺料理を体験すれば、ベトナム中部の麺文化の奥深さを一気に味わえます。
フォーは本当にヘルシー?栄養とカロリー

1杯約350〜450kcalの優等生
再度確認しておくと、フォー1杯あたりのカロリーは約350〜450kcal。ご飯1杯(150g)が約250kcalなので、「軽めの定食」くらいの感覚です。ラーメン1杯(700〜1,000kcal)と比べて半分以下の低カロリーに抑えられる最大の理由は、麺を茹でるだけで油を使わず、スープも丁寧に脂を取り除いて仕上げるからです。
油控えめで野菜たっぷり
南部スタイルのフォーを食べれば、もやし・ハーブ・ライムなどの生野菜を同時にたっぷり摂取できます。ビタミンC・食物繊維・ポリフェノールが一杯で補給でき、糖質・たんぱく質・野菜のバランスが取れた一汁一菜型の食事として成立しています。香辛料(八角・シナモン・ショウガ)には体を温める効果もあり、朝食として理にかなっています。
ダイエット中の人におすすめの食べ方
ダイエット中の方は以下の食べ方を意識すると、さらにカロリーを抑えられます。
- スープを全部飲み干さない(塩分・脂質が残っているため半分程度に)
- フォーガー(鶏)を選ぶ(フォーボーより100kcalほど軽い)
- ホイシンソース・砂糖の追加は控える(糖質が一気に増える)
- 生野菜・ハーブを大量に追加する(満腹感UP)
「ベトナム旅行中に太りたくない」という方は、朝食にフォーを選ぶだけでも大きな違いが出ます。
まとめ|フォーを知ってベトナムグルメの世界を広げよう

フォーはベトナム北部で20世紀初頭に生まれた米粉麺料理で、今や世界中に広まったベトナムを代表する国民食です。澄んだスープ・平打ちの白い米麺・優しいけれど奥深い旨味。その魅力はシンプルながら、北部と南部で味わいが全く違う奥深さも持ち合わせています。
本場ベトナムに来たら、ぜひ北部スタイル・南部スタイル・中部のフォー、さらにブンやカオラウといった他の麺料理にもチャレンジしてみてください。1杯約350〜450kcalとヘルシーなので、朝・昼・夜と毎食違うフォーを試しても罪悪感なく楽しめます。
「ダナン・ホイアンでどのフォー屋に行けばいいかわからない」「子連れでも安心して入れる店を知りたい」「カオラウとフォーをどう食べ分けるべきか相談したい」、そんなときは、まずは無料でLINE相談を。ダナン現地スタッフがあなたの旅程に合わせて、その日食べるべき1杯を直接ご案内します。
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ダナン旅行のサポーター「ウエンちゃん」
旅のサポーター「ウエンちゃん」へのよくある質問
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ダナン初訪問の方からは「初めてのダナンでどこに行けばいいかわからない」という相談も多く、その場合は滞在ホテルと旅程を教えていただければ、フォー以外のおすすめ店も含めてLINEで個別にご案内しています。
タイバジルやノコギリコリアンダーなどのハーブは独特の香りがあり、お子さんが嫌がる場合は別皿で提供してもらい、大人だけがトッピングする形でも問題ありません。鶏肉の「フォーガー」ならさらに食べやすく、幼児でも安心して食べられます。
具体的な店舗情報は季節や営業状況によって変動するため、ご旅行日程が決まりましたらLINEでお気軽にご相談ください。その時点でスタッフが実際に通っているおすすめ店を個別にお伝えしています。
カオラウはスープが少量で和え麺に近く、フォーはスープをたっぷり味わう料理。ホイアンに来たらぜひ両方食べ比べて、中部ベトナムの麺文化の奥深さを体験してみてください。スタッフ個人の意見としては「ダナンではフォーを、ホイアンではカオラウを」と食べ分けるのが最も満足度が高いと感じています。






