
ベトナム中部の古都ホイアンは、世界中の旅行者がわざわざ服を仕立てに訪れる「オーダーメイドの聖地」です。
今回は、Danang Holic編集部が、ホイアンで長年愛される人気テーラー「BeBe Tailor(ベベ テーラー)」を現地取材。実際にワンピースを仕立ててもらいながら、生地選びから受け取りまでの流れを体験してきました。
「ホイアンで服を作ってみたいけれど、言葉や手順が不安」という方に向けて、現地スタッフの視点で詳しくお伝えします。
目次
ホイアンが「オーダーメイドの街」と呼ばれるわけ

ホイアンの旧市街を歩くと、スーツやドレスを並べたテーラーがいたるところに見られます。その数は街全体で300軒を超えるといわれます。
なぜこれほど仕立て屋が集まったのか。BeBe Tailorのスタッフによると、ルーツは古く、海のシルクロードが栄えた時代までさかのぼります。
かつて世界中の商人が生地を売りながらホイアンに立ち寄り、現地の人々はその生地を仕入れて衣服に仕立て、再び他国へと売っていきました。生地が集まり、それを仕立てる職人が育つ。この循環が、ホイアンを「仕立ての街」として有名にした背景です。
世界中の旅行者がホイアンで服を作る理由|高品質な服を手頃な価格で
ホイアンでオーダーメイドが人気なのは、単に珍しいからではありません。「自国で仕立てるより、ずっと手頃な価格で良いものが作れる」点が最大の理由です。
BeBe Tailorのスタッフによると、「観光客が自分の国でスーツをオーダーすると非常に高額ですが、ホイアンなら、イタリアやイギリスの上質な生地を使っても、より手頃な価格で仕立てられます」とのことです。
良い生地と腕のある職人がそろっているため、高品質な一着を、自国でオーダーするよりも手頃な価格で仕立てられます。だからこそ、ヨーロッパをはじめ、世界中の旅行者がホイアンで服を作るといいます。
老舗テーラー「BeBe Tailor(べべ テイラー)」とは|2006年創業・職人400人規模

BeBe Tailorは2006年創業。今でこそホイアンを代表する人気店ですが、始まりは職人5人ほどの小さな仕立て屋でした。
事業の拡大とともに法人化し、現在ではスタッフ・職人を合わせて約400人が働く規模に成長。ホイアンに複数の店舗を展開しています。
店名「BeBe」に込められた2つの意味
ユニークなのが店名の由来です。「BeBe」は、創業オーナーである女性の名前「Be(ベー)」さんから取られています。
さらにもう一つ、「Be Beautiful(美しくありたい)」という願いも込められているとのこと。お客様に美しく装ってほしいという思いが、店名そのものに表れています。
BeBe Tailorで作れるもの|スーツ・ドレス・ワンピースなど

BeBe Tailorで作れるアイテムは幅広く、メンズスーツからパーティー用のイブニングドレス、ウェディングドレスまで対応しています。子供服の仕立ても可能です。
中でも日本人旅行者に特に人気なのが、ワンピースだそう。旅の記念や特別な日の一着として選ばれています。
| アイテム | こんな方に |
|---|---|
| メンズスーツ | ビジネスや記念の一着に。看板商品 |
| イブニング・ウェディングドレス | パーティー・式・イベント用 |
| ワンピース | 日本人に人気。普段使いにも |
| 子供服 | 家族でのおそろいコーデにも対応 |
生地はメリノウール・カシミア・リネンなど数百種類

生地のラインナップも豊富で、スーツ用だけで300種類以上、ドレス用は500〜600種類もそろっているそうです。
高級素材として知られるメリノウールやカシミアも扱っています。スタッフによると「メリノウールは世界最高峰のウール。原毛はニュージーランドやオーストラリアで生産され、それをイギリスやフランスのブランドによって生地に仕上げられます」とのこと。
今回、筆者が選んだのは、インド産のリネン生地。さらりとした肌触りで、ホイアンの気候にもよく合う素材です。
オーダーメイドの流れ|採寸から受け取りまで体験レポート

ここからは、実際にワンピースを仕立ててもらった流れをレポートします。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 来店・スタイル決め | 作りたいスタイルを伝える。参考画像があるとスムーズ |
| 2. 生地・色選び | スタッフが似合う生地を提案。色見本を体に当てて選ぶ |
| 3. 採寸 | プロのスタッフが採寸 |
| 4. フィッティング(翌日) | 試着して微調整。必要に応じて再調整 |
| 5. 受け取り・支払い | 完成品を受け取り、残金を支払う |
スタイルを伝えて、生地と色を選ぶ

最初のステップは、作りたい服のイメージを伝えること。筆者の場合、参考にしたいスタイルの画像を見せると、スタッフがそれに合う生地を何種類か提案してくれました。
色選びでは、色見本を実際に体に当てながら「どの色が似合うか」を確認します。顔映りや雰囲気を見ながら選べるので、迷っても安心でした。

スタイル・生地・色を決め、採寸まで済ませると、初回の来店は1時間程度が目安です。じっくり選びたい場合は、もう少し余裕を見ておくと安心です。
採寸とフィッティング│オフシーズンなら最短4〜5時間で完成することも
スタイルと生地が決まったら採寸へ。BeBe Tailorのフィッティングルームには、マネージャー2名とデザイン担当スタッフが常駐し、仕上がりを細かくチェックします。
完成までの時間は季節によって変わります。比較的すいている時期(ローシーズン)なら最短4〜5時間、混み合う時期(クリスマス〜年末年始のハイシーズン)でも1〜2日が目安です。
通常は2回の来店が基本です。1回目で採寸と生地選び、翌日にフィッティング(試着)を行い、直しがあればもう一度調整します。
2回目の来店時に行うフィッティングと受け取りは、試着して問題がなければ30分~1時間程度で済みます。旅程に組み込みやすいよう、来店1回あたりの時間も見込んでおくとスムーズです。

支払いはデポジット制。受け取り時に残金を支払う
支払いは、注文時に代金の半額をデポジットとして預け、受け取り時に残りを支払う仕組みです。
気になる価格ですが、ホイアンのオーダーメイドは「自国で仕立てるより大幅に安い」のが魅力です。生地のグレードやアイテムによって幅があるため、最新の料金はお店で直接確認するのが確実です。
気になる価格の目安(2026年6月取材時点)

価格は生地のグレードやアイテムによって変わります。あくまで目安ですが、取材時点では次のような価格帯でした。
| アイテム | 価格の目安 |
|---|---|
| スーツ | 定番生地で約160〜250ドル(約2.5万〜4万円) イタリア・イギリスの高級生地で約350〜450ドル(約5.5万〜7万円) |
| ワンピース・ドレス | 約125ドル(約2万円)〜、生地により変動 |
| リネン素材のアイテム | 約180〜250ドル(約2.8万〜4万円) |
※ホイアンのテーラーは米ドル建てが一般的です。為替・生地・デザインによって料金は変わるため、最新の価格は店頭でご確認ください(円換算は1ドル=約155円で計算)。
BeBe Tailorがおすすめできる3つの理由
ホイアンには300軒を超えるテーラーがありますが、その中でBeBe Tailorが選ばれ続けるのには理由があります。取材で見えてきた3つのポイントを紹介します。
1. 自社工場と専属の職人を持っている

多くの店では、1人の職人が10〜20軒を掛け持ちしていることも珍しくありません。複数の店舗を掛け持ちすると、作業が慌ただしくなり、仕上がりにばらつきが出やすくなります。
BeBe Tailorは自社工場を持ち、職人は専属です。スタッフによりと、「うちの職人には倍の給料を払っています。その分、一つひとつ丁寧に縫い上げてもらうためです」とのこと。
2. 10年以上の経験を持つベテラン職人がそろう

BeBe Tailorの職人は、入社前に10年以上の経験を積んだベテランばかり。確かな技術が、仕上がりの精度を支えています。
3. 「完璧になるまで直す」フィッティング体制

「ほかの店では、試着して気になる点があっても『直せない』と言われることが多い」とスタッフは話します。一方、BeBe Tailorでは、フィッティングルームの専門スタッフが納得のいく仕上がりになるまで何度でも調整します。
さらに、一度注文したお客様の採寸データは保管され、海外配送にも対応しているため、帰国後に「もう一着欲しい」となってもメールで注文でき、自宅まで発送してもらえます。
ホイアンで失敗しないオーダーメイドのコツ

最後に、BeBe Tailorでの取材と体験から見えた「失敗しないコツ」をまとめます。
- 作りたいスタイルの画像を用意する:イメージ写真があると、生地選びまでスムーズです。言葉が不安でも伝わりやすくなります。
- 基本は英語、翻訳アプリでもOK:店頭は英語で対応してもらえます。スマホの翻訳アプリでも問題なくやり取りできます。
- 滞在日数に余裕を持つ:通常は2回の来店が基本です。生地選びに迷うと時間がかかるため、旅程の前半に訪れるのがおすすめです。
- 1日しか滞在できない場合も相談する:最短4~5時間で仕立て、当日試着できる場合もあります。現地で試着まで行えない場合は、ハノイやホーチミンなど、その後の滞在先への発送にも対応してもらえます。
まとめ|ホイアン旅行の思い出に、世界に一着の服を
ホイアンのオーダーメイドは、旅の特別な思い出になります。中でもBeBe Tailorは、自社工場・専属のベテラン職人・妥協しないフィッティング体制を備えた、初めての方でも安心して一着を仕立てられるお店でした。
気になるお店や体験が見つかったら、ダナン現地スタッフのLINEで予約をお手伝いできます。混雑状況や最新情報もお伝えしますので、お気軽にメッセージをお送りください。
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ダナン旅行のサポーター「ウエンちゃん」
よくある質問(FAQ)
Q. ホイアンでオーダーメイドした服は何日で受け取れますか?
季節によりますが、すいている時期なら最短4〜5時間、混み合う時期でも1〜2日が目安です。通常は、採寸とフィッティングのために2回来店するのが基本です。
Q. 英語が話せなくても注文できますか?
はい。店頭での対応は英語が基本ですが、スマホの翻訳アプリでやり取りできます。作りたいスタイルの画像を見せると、よりスムーズです。心配な方は、日本語対応のツアーガイドと一緒に訪れれば、通訳を介して店員に自分の希望を伝えられます。
Q. ダナンからホイアンへはどう行けばいいですか?
ダナン中心部からホイアンまでは車で約40〜50分です。Grabなどの配車アプリやタクシー、ツアーでアクセスできます。
Q. 旅行中に受け取れない場合はどうなりますか?
基本的には、生地選び・採寸と翌日の試着のため、2回来店するのが理想です。
ただし、スケジュールの都合で複数回来店できない場合でも、ベトナム国内に数日滞在するのであれば、ハノイやホーチミンなど、ほかの都市の滞在先へ発送してもらうことも可能です。
海外への発送も可能ですが、その場合は現地で細かなサイズ調整ができないため、できる限り現地で試着しておくことをおすすめします。
基本情報
| 名前 | BeBe Tailor |
|---|---|
| 住所 | 05-07 Hoàng Diệu, Hội An, Đà Nẵng, ベトナム |
| 電話番号 | 02352212670 |
| 営業時間 | 08:00~20:00 |









