ホイアンは、ダナンから南方に約30km、ベトナム中央にある海辺の古都です。「ホイアンの古い町並み」として世界遺産に登録されており、現代から古都へとタイムスリップしたような街並みを散策したり、歴史的建造物を訪れることができます。陽が落ちる頃には色とりどりのランタンが灯され現代的な雰囲気を楽しむことができます。今回はそんな二つの顔を持つホイアンのおすすめ観光地を見どころやモデルコースを交えてご紹介します!
目次
- 1 ホイアン周辺マップ
- 2 おすすめ観光地スポット10選
- 2.1 来遠橋(日本橋)(Japanese Covered Bridge)
- 2.2 福建会館(Fukian Assembly Hall)
- 2.3 ナイトマーケット
- 2.4 トゥボン川岸の街並み・灯籠流し(Thu Bon River)
- 2.5 チャンフー通り(Tran Phu Street)
- 2.6 ホイアン名物料理
- 2.7 ホイアン市場(Hoi An Market)
- 2.8 ランタン祭り(Full Moon Festival)
- 2.9 クアダイビーチ(Cua Dai Beach)
- 2.10 キムボン村とタンハー村(Kim Bong Carpentry Village and Thanh Ha Pottery Village)
- 3 ホイアンを朝から晩まで楽しむモデルコース
- 4 歴史的建造物が立ち並ぶ古都ホイアンはランタンで彩られる夜までが魅力
- 5 安心の送迎付き!ランタン彩る世界遺産のホイアンツアー開催中
ホイアン周辺マップ
おすすめ観光地スポット10選
ホイアンには歴史を感じられる建物や街並みだけでなく、メインストリートでのショッピングやおいしいホイアングルメなど、意外な観光地がたくさんあります。まずはホイアンを訪れたら外せない観光スポット10選を見どころを交えてご紹介します。
来遠橋(日本橋)(Japanese Covered Bridge)
ホイアンを象徴する来遠橋。2万ドン紙幣の裏面にも描かれている橋です。来遠橋はチャンフー通り (Tran Phu street)とグエン・チ・ミンカイ通り (Nguyen Thi Minh Khai street)を結ぶ場所に位置しており、幅約3m、長さ約18mの瓦屋根のある橋で、16世紀にこの地に住む日本人が建てた橋といわれています。
現在でも市民が日常生活に利用しているため、橋を通行するだけなら無料ですが、橋の中央にある祠への入場は有料となっています。夜にはライトアップされるため、昼間とは違った幻想的な雰囲気になります。
福建会館(Fukian Assembly Hall)
来遠橋からチャンフー通り沿いに10分ほど歩いたところにある福建会館。移民してきた華僑が建てた建造物のため、赤と緑が映えた中華様式が色濃く感じられる造りになっています。周辺の雰囲気と異なり、目を引く豪華な装飾の門構えをくぐると中華様式の庭園。奥には航海の守り神である天后聖母が祀られており、寺院の中には渦巻き型の線香が吊り下げられ、華人の祈りの場や集会所の役割を担っていたことが感じられます。入場にはホイアン旧市街のチケットが利用可能です。
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ナイトマーケット
トゥボン川にかかる、ライトアップされたアンホイ橋を渡ったところに幻想的なランタンの光景。ホイアンの夜といえば欠かせないのがナイトマーケットです。橋を渡る前の旧市街のどこか懐かしい街並みとは異なり、ネオンの色が煌びやかに輝き観光客を誘います。18時ごろから活気付くマーケットには、ベトナム伝統工芸品やアクセサリー、屋台が立ち並び歩いて見て回るだけでも楽しくなります。ナイトマーケットを象徴するランタンは購入可能。ただし最初は観光客向けの料金が提示されるため、がんばって値段交渉してみましょう。
トゥボン川岸の街並み・灯籠流し(Thu Bon River)
昼間の青空のしたに広がる黄色い建物と、その光景が川に映し出され「ホイアンらしい」街並みを見られるトゥボン川。川沿いにはレストランやカフェが立ち並び、のんびりとした時間をすごすことができます。夜は街並みがライトアップされ幻想的な雰囲気に。川には灯籠が流れ、川沿いのテラス席で過ごす時間はここならではの時間の使い方。船に揺られながら灯籠流しを体験することもできるので、ホイアンに来た思い出に乗船してみてはいかがでしょうか。
チャンフー通り(Tran Phu Street)
ホイアンのメインストリート、チャンフー通り。福建会館や交易時代に作られた陶磁器や貿易の出土品を展示した貿易陶磁博物館などが並ぶ、ホイアンに訪れたら必ず歩く通りです。通りに並ぶベトナム伝統の古民家は、現在はオシャレなカフェやレストラン、お土産屋さんなどに改築され、観光客が行き来しています。夜になると赤や黄色のランタンがストリート全体を灯し、昼間とは違った雰囲気へと変化します。お店も夜遅くまで営業しているところが多く、屋台も出るので食べ歩きをしながら楽しむこともできます。
ホイアン名物料理
ホイアンには「ホイアン三大名物」と呼ばれる料理があり、日本人の口にも合うと人気です。
- ホワイトローズ:米粉でつくられた皮でエビのすり身を包み蒸した、ワンタンのような料理。アジア料理特有の甘辛ダレにつけていただきます。独特の味と食感は、ホイアンの水でしか再現できないそうです。
- 揚げワンタン:エビのすり身や豚肉が入ったワンタンを揚げ、甘辛いパイナップルや野菜のソースをかけた料理。小さめサイズでパリパリとした食感なのでおつまみに最適です。熱いうちに食べるのがおすすめ。
- カオラウ:ホイアンのうどん。コシのある太麺で、揚げチャーシューや香草のトッピングが主流です。
また三大名物以外にも人気の料理がたくさんあります。
- コムガー:鳥出汁で炊いたターメリックライスの上に蒸し鶏が乗った、一見カオマンガイに近い料理です。食べてみるとカオマンガイとは違った、ホイアンならではの独特の味がします。
- バインミー:フランスパンを使ったサンドイッチでベトナムでは日常的に食べられています。ホイアンには世界一美味しいと言われるバイミー屋「Banh mi Phuong(バインミー・フォン)」もあるので是非チャレンジしてみてください。
ホイアン市場(Hoi An Market)
チャンフー通りを西に向かって歩くと、右手に見えてくるのが世界遺産保護地区内にあるホイアン市場。地元の人が食料品や日用品を買いにくる場所なので、ホイアンの人たちがどんな生活をしているかを垣間見ることができます。市場は広く、屋根のあるエリアと場外エリアがあり、場内には食堂エリアや日用雑貨品・生鮮食品エリア、場外では野菜と果物が売っています。基本的に一日中楽しむことができますが、市場が活気付いているのは午前中です。
ランタン祭り(Full Moon Festival)
毎月旧暦の14日、満月の日にホイアンの伝統祭事であるランタン祭りが開催されます。辺りが暗くなる18時半頃になると、街頭やお店の明かりといった人工的な光が消え、満月の光とランタンやろうそくの火だけで街や店内が照らされ幻想的な雰囲気に。
来遠橋付近はライトアップされ灯籠流しを行う人たちの姿が見え、ホイアンの人々は踊りや演奏などを楽しみます。川沿いのテラス席で淡い光の中、屋台料理を楽しみながらお祭りを楽しんでみてはいかがですか。
ランタン祭りの日程や様子は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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クアダイビーチ(Cua Dai Beach)
ホイアンからタクシーで約10分ほどにあるビーチ。2015年までは白い砂浜と青い海で人気のビーチでしたが、同年11月の大きな台風によりその姿は一変、白い砂浜があったところには砂袋とテトラポットが敷き詰められてしまいました。
それでも青い海は健全で、観光客の中には気にせず泳いでいる人たちもいます。砂浜はなくなってしまいましたが、海岸沿いにはヤシの木が茂っており、そこで日光浴や屋台が楽しめます。シーフードレストランなども充実しているので青い海を見ながら魚料理を堪能することも可能。現在も残りの砂浜に波が押し寄せてきているため、ビーチがなくなってしまう前に一度訪れても損はありません。
キムボン村とタンハー村(Kim Bong Carpentry Village and Thanh Ha Pottery Village)
伝統工芸の村で知られるキムボン村とタンハー村。キムボン村は木彫りで、タンハー村は陶磁器の村としてしられています。ツアーでもセットで訪れるプランが多く、目の前で職人が木を彫ったり陶磁器づくりをする姿が見られるのは貴重な体験です。それぞれの村で伝統工芸のお土産も購入できます。キムボン村はホイアンからボートで約20分、タンハー村はキムボン村からボートで約20分のところに位置しています。
ホイアンを朝から晩まで楽しむモデルコース
ホイアンの主要観光地を、朝から晩まで1日かけて楽しむモデルコースをご紹介します。
9:00〜 ホイアン市場
朝はホイアン市場からスタート。朝の活気に満ちた市場を見学することができます。特にトゥボン川沿いには魚市場が開き、日本では見ることのできないような珍しい新鮮な魚介類が並びます。
10:00〜 福建会館
市場をぐるりと散歩し、地元の人たちの生活の一端を垣間見たところでチャンフー通りへと向かいます。チャンフー通りに出たら福建会館へと向かいましょう。黄色い建物が続く通り沿いに赤と緑の門構えが見えたらそこが福建会館です。中華様式の歴史的な建物を見学することができます。敷地内の裏庭には頭を九つもつ龍の像もあるので探してみてくださいね。
10:30〜 貿易陶磁博物館
同じ通り沿いにある貿易陶磁博物館には、交易時代に作られた陶磁器や貿易の出土品が展示されています。ホイアンの民家と日本の京都の民家の設計図を比較したパネルなどもあり、日本との交易が盛んだったことがわかります。
11:00〜 チャンフー通りの散策とランチ
貿易陶磁博物館を出たら来遠橋に向かって歩きながらチャンフー通りを散策しましょう。通りはホイアンのメインストリートとも言われ、ブティックやお茶の専門店、おしゃれなカフェやレストランが立ち並んでいます。通りを散策しながらランチを楽しんでみましょう。
13:00〜 来遠橋
来遠橋は歴史保護区の中心地にあるスポット。ホイアンに来たら絶対に外せないスポットです。橋には屋根がついており、天井には縁起物とされているランタンがぶら下がっています。夜にはライトアップされて違った顔になるので、昼間の橋も観光しておくことをおすすめします。
13:30〜 クアダイビーチ or キムボン村とタンハー村
午後は少し移動してホイアン郊外へ行ってみましょう。ホイアンからタクシーで約10分のクアダイビーチでのんびり過ごすか、ボートで約20分のキムボン村、タンハー村で伝統工芸の見学や陶磁器体験ができます。キムボン村、タンハー村へは個人でも行くことができますが、ツアーで参加することをおすすめします。
17:30〜 バクダン通りで夕食
ホイアン市街へと戻ってきたら、バクダン通りにある屋台やレストランで夕食です。レストランでのシーフード料理などもおすすめですが、屋台でカオラウやコムガーなどのホイアン名物料理をリーズナブルに楽しむのもいいものです。
19:00〜 ナイトマーケット
ランタンが灯されて昼とは違うノスタルジックな雰囲気が広がるホイアンの夜。バクダン通りのアンホイ橋を渡ると毎夜開かれているナイトマーケットが広がります。ホイアンの夜には欠かせないスポットです。ランタンや雑貨、服飾小物などの屋台だけでなく、アルコールも楽しめるカフェなどの出店もあるので、食べ歩きにも最適です。
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歴史的建造物が立ち並ぶ古都ホイアンはランタンで彩られる夜までが魅力
絶対に外せないホイアンのおすすめ観光スポットや見どころ、モデルコースをご紹介してきました。ホイアンはどこか懐かしいような古都の雰囲気をもつ昼の顔と、夜のランタンで彩られた二つの顔をもち、どちらもホイアンの魅力となっています。ただし、雨季にはトゥボン川が氾濫することもあるので、観光の際には乾季がおすすめです。古い町並みがどこかほっとするホイアンで、ぜひのんびりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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