
ダナン旅行中、ベトナム料理が続いて「たまには違うものが食べたい」と感じることはありませんか?記念日のディナーや、2人でゆっくり過ごしたい夜のお店選びに迷っている方も多いと思います。
そんなときにおすすめなのが、ミーケビーチ近くのフレンチレストラン「Le Rendez-Vous(ル ランデブー)」です。
この記事では、実際に食べた2種類のコースの感想から、席の選び方、予約方法まで紹介します。ダナンで特別なディナーの場所を探している方は、参考にしてください。
「Le Rendez-Vous(ル ランデブー)」とは|ミーケビーチ近くの2階にある隠れ家フレンチ

「Le Rendez-Vous(ル ランデブー)」は、ミーケビーチから歩いて行ける静かな通り沿いにあるフレンチレストランです。
お店は建物の2階にあります。入口は狭めで、初めて訪れると見落としやすいので注意してください。植物に囲まれた階段を上がると、緑に覆われたテラスと、店名のネオンサインが見えてきます。
2015年創業。2023年に本格フレンチへ生まれ変わった
今回の取材では、マネージャーさんにお店の歩みを伺いました。
始まりは約10年前の2015年。ダナン市内で、ビストロとして開業しました。オーナーは、ベトナムとフランスにルーツを持つ女性と、フランス人の夫です。
コロナ禍を経て、2023年11月に現在の場所へ移転。「コロナのあと、オーナーはお店をもっと本格的なダイニングにしたいと考えていました」とマネージャーさんは話します。移転を機に、コース料理を楽しむフレンチへと生まれ変わりました。料理の内容は大きく変わりましたが、店名は開業当時のままです。
話を伺うなかで印象に残ったのが、店名に込められた思いです。「ランデブー」は、フランス語で「会う約束」を意味する言葉。「恋人とのデートにも、家族の集まりにも、友人とのおしゃべりにも使ってほしい。誰もが集まれる場所にしたいんです」と話してくれました。
料理を手がけるのは、モントリオールで出会ったシェフ夫妻

料理を手がけているのは、クリストファーさんとジュリーさんの夫妻です。2人はカナダ・モントリオールでそれぞれ別のレストランに勤めていて、料理をさらに学ぶなかで2021年に出会いました。
2人はオーナーのパートナーとしてお店に関わっていて、ダナンに来たのは、本格的なフレンチへの転換を考えていたオーナーに誘われたのがきっかけです。「腕のあるシェフがいなければ、ダイニングへの転換は本当に難しかった。2人がカナダから来てくれたからこそ、今の形があります」とマネージャーさんは振り返ります。
料理全般は夫のクリストファーさん、デザートはパティシエである妻のジュリーさんが担当。マネージャーさんいわく「メニュー作りにぴったりのコンビ」だそうです。フランス料理の伝統的な技法をベースに、輸入食材とベトナムの食材を組み合わせたメニューを提供しています。
店内の雰囲気|落ち着いて過ごせる2つの部屋とテラス席
席は、雰囲気の違う屋内の2部屋と、テラスから選べます。どちらの部屋も照明は少し暗めで、しっとりとした空間。席はベルベットのソファで、座り心地がよく、長時間でもゆったりと過ごせます。
筆者が訪れた平日の18時ごろは混み合っておらず、店内はとても静かでした。まわりのお客さんも落ち着いて過ごしていて、会話と食事に集中できる雰囲気です。

テラス席は、たくさんの植物に囲まれた開放的な空間です。外の空気を感じながら食事をしたい人に向いていますが、ダナンは暑い日が多いので、基本は冷房の効いた屋内がおすすめです。
【実食レポ】2種類のフレンチコースを食べ比べ|迷ったらコースがおすすめ

メニューは、一品ずつ選べるアラカルトと、コースの2種類です。コースはシーフードとお肉の2つがあり、どちらも前菜3皿・メイン・デザートを選択肢から1皿ずつ選ぶ5皿構成。今回は2人で、それぞれのコースを1つずつ注文しました。

| コース | 価格 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| Ocean Discovery(オーシャン ディスカバリー) | 125万vnd(約7,560円) | 魚介が好きな人、生魚の料理を試してみたい人 |
| French Experience(フレンチ エクスペリエンス) | 135万vnd(約8,165円) | お肉が好きな人、フォアグラやオニオンスープなど定番のフレンチを味わいたい人 |
※価格は税・サービス料込み
実際にコースを頼んでみてよかったのは、食事の流れを自分で考えなくていいことです。料理は1皿ずつちょうどいいタイミングで運ばれてきて、そのたびにマネージャーさんが説明してくれるので、英語のメニューを前に悩むこともありません。前菜からデザートまでお店が考えた順番で味わえるので、フレンチらしい食事の時間をゆっくり楽しめました。初めて訪れるなら、アラカルトよりコースがおすすめです。
①シーフードのコース「Ocean Discovery」
魚介を中心に、生の魚から火を通した料理まで選べるコースです。
マナガツオのクルード

お店のシグネチャーのひとつです。「クルード」はイタリア語で「生」を意味し、カルパッチョに近い料理です。
薄く切ったマナガツオのまわりに、ネギオイルの緑とクレームフレッシュの白が広がり、中央にはオレンジビネグレットが注がれています。上には香ばしいトッピング。全体を混ぜながら食べるのがおすすめです。
筆者はクルードがどんな料理かも知らずに食べましたが、生魚のクセはなく、オレンジの酸味とクリームのまろやかさで最後まですっきり食べられました。
プロヴァンス風のタコ

トマトと白ワインで作るプロヴァンス風のソースに、タコを合わせた一皿です。上にはクレームフレッシュとイクラがのり、トマトの酸味にクリームのまろやかさとイクラの塩気が重なります。ソースだけでも十分おいしく、パンで最後まですくって食べたくなりました。
北海道産ホタテのソテー

こんがりと焼き色をつけた北海道産のホタテに、2種類のソースを合わせています。オレンジ色は焦がしチリ、黄緑色はズッキーニのソースです。ミニトマトと輪切りの玉ねぎが添えられ、色鮮やかな一皿に仕上がっています。
ロブスターのビスクソース

この日いちばんおいしかった料理のひとつです。ロブスターは毎日早朝に仕入れ、下ごしらえをしてからランチで提供しています。
マネージャーさんいわく、この料理の主役はソース。ロブスターの頭と野菜を煮込んだビスクは、ロブスターの香りがしっかり立ち、とろりとクリーミーな質感です。濃厚なのにしつこさはなく、ロブスターの甘みをソースがしっかり引き立てていました。
バニラミルフィーユ

2つのコースのデザートの中で、筆者が一番おいしいと感じたのがこちらです。サクサクのパイ生地に挟まれたバニラクリームは、甘すぎずちょうどいい甘さ。ひと口食べて、パティシエが作ったとわかる本格的な味わいでした。グァバのコンポートとカシューナッツのプラリネが、いいアクセントになっています。
②お肉のコース「French Experience」
フォアグラやオニオンスープなど、フランス料理の定番を味わえるコースです。メインは、ロブスター・鴨胸肉・牛ヒレステーキ・ラムラックの4種類から選べます。
ビーフタルタル

細かく刻んだ生の牛肉に、12か月熟成のコンテチーズをたっぷり削りかけた一皿です。赤パプリカとナッツで作るロメスコソースと、薄く焼いたパンを添えています。後ほど紹介する白ワインとの相性がよく、前菜から食欲が進みました。
フォアグラのポワレ

表面を香ばしく焼いたフォアグラに、厚切りのブリオッシュを添えています。
付け合わせは、パイナップル・マンゴー・玉ねぎで作る自家製のコンディメントと、パイナップルのソースです。フルーツの甘酸っぱさが、フォアグラの濃厚な味わいを引き立てます。キャラメリゼしたくるみの食感も楽しめます。
オニオンスープ

器にパイ生地でふたをして焼き上げたスープです。こんがり膨らんだパイを崩すと、中からキャラメリゼした玉ねぎとプロヴォローネチーズのスープがじゅわっとあふれてきます。
見た目からフランスらしさを感じる一皿で、奥深い味わいながら、ほっとする一杯でした。
牛ヒレステーキ

ロブスターと並んで、この日いちばんおいしかった料理です。
ペッパーソースには、フーコック島産の黒胡椒と白胡椒を使っています。胡椒をビーフブロスで煮詰め、提供する直前に生クリームを合わせて仕上げるそうです。
付け合わせのブロッコリーは炭火で焼いていて、ほんのり燻製のような香りがステーキによく合います。
バナナケーキ

塩キャラメルをかけたバナナケーキに、ココナッツアイスを添えた南国らしいデザートです。
ワインはマネージャーさんにおまかせ|前菜には白、メインには赤

ワインは、グラス15万vnd(約905円)から、ボトル70万vnd(約4,235円)から注文できます。フランス・イタリア・オーストラリア産などがそろっていて、今回は料理に合わせてマネージャーさんに選んでもらいました。

前菜と合わせたのは、オーストラリア産の白ワイン「DE BORTOLI THE ACCOMPLICE」のシャルドネ(グラス15万vnd)です。軽くさっぱりとした飲み口で、クルードやビーフタルタルとよく合いました。普段ワインが苦手な筆者でも飲みやすく、この日一番のお気に入りです。
メインに合わせたのは、フランス産の赤ワイン「MAISON CASTEL」のメルロー(グラス16万vnd)です。筆者には少し大人っぽい味わいでしたが、ステーキとはよく合っていました。この日お店の方が出してくれた、アラカルトのチーズラビオリとも相性がよかったです。
「Le Rendez-Vous(ル ランデブー)」はこんな人におすすめ
実際に訪れてみて、次のような方に特におすすめしたいお店です。
- 旅行中の誕生日や記念日を、落ち着いた場所で過ごしたい人
- ベトナム料理が続いて、違う料理を食べたくなった人
- フランス料理に詳しくないけれど、本格的なコースを味わってみたい人
- 2人でゆっくり会話を楽しみながら食事をしたい人
コースの食事にかかった時間は1時間半ほど。急かされることなく、最後まで落ち着いて過ごせました。
よくある質問(FAQ)
Q. 予約は必要ですか?どうやって予約できますか?
コース料理を落ち着いて楽しむためにも、事前の予約をおすすめします。公式サイトのオンライン予約(TableCheck)なら、英語でのやりとりなしで簡単に予約できます。電話やWhatsAppでも予約可能です。
Q. ドレスコードはありますか?
ドレスコードはありません。かしこまったお店ではないので、普段の服装で問題ありません。
Q. 英語が話せなくても大丈夫ですか?
スタッフには英語が通じます。日本語メニューはありませんが、翻訳アプリを使えば注文や質問に困ることはありません。
Q. カードは使えますか?チップは必要ですか?
カード払いに対応しています。メニューの価格は税・サービス料込みで、チップは任意です。
Q. 食事にかかる時間はどれくらいですか?
5皿のコースで1時間半ほどが目安です。食後にほかの予定を入れる場合は、少し余裕を持っておくと安心です。
Q. 生ものが苦手でも楽しめますか?
楽しめます。コースの前菜は、生の料理と火を通した料理から選べます。たとえば「Ocean Discovery」のポーチドオイスターは、見た目は生牡蠣のようでもしっかり火を通してあります。マネージャーさんいわく「安心して食べられるのに、生牡蠣のようなドキドキ感も味わえる一皿」です。
まとめ|大切な人と行きたい、ダナンの隠れ家フレンチ

いかがでしたか?ロブスターの頭から煮出したソースや、パイを崩した瞬間にスープがあふれるオニオンスープなど、同店の料理はどれも手間のかかったものばかりでした。
取材で一番心に残ったのは、マネージャーさんが話してくれた店名の由来です。恋人とのデートにも、家族の集まりにも、友人とのおしゃべりにも使ってほしい。「誰もが集まれる場所に」という思いは、1皿ずつ丁寧に説明してくれる接客や、急かされずに過ごせた1時間半からも伝わってきました。
特別な人と、ゆっくり食事を楽しみたい夜に訪れてみてください。
基本情報
| 名前 | Le Rendez-Vous |
|---|---|
| 住所 | 26 Nguyễn Cao Luyện, An Hải, Đà Nẵng 55000 ベトナム |
| 電話番号 | 084905441956 |
| 営業時間 | 11:00~15:00/17:30~22:00 |








