ベトナム南部に位置していて、ダナンから車で約1時間程度の場所にある古都・ホイアン。
「世界遺産」となった古い街並み・歴史的建築物・ランタン祭り・スパ・美味しい名物など…数えきれない程の魅力を持っている人気観光地です。
日本との歴史的繋がりの名残である「遠来橋(日本人橋)」は人気観光スポットの一つとなっています。
今回は小さな街にギュッと魅力が凝縮されているホイアンの基本情報についてご紹介致します!
広さや気候などの基本的な情報や観光前に知っておきたいポイント、ホイアンの成り立ちや日本との歴史など、これを読めば「ホイアンの基本」について知ることが出来ますよ。
ホイアンに興味のある方や旅行に行こうかなと計画中の方は必見です!
目次
ホイアンの基本情報
煌めくランタンと戦火を避け現在まで残った街並みが印象的なホイアン。
日本からダナン空港(ホイアンから車で約1時間程度)まで直行便で約4時間程度と日本人観光客にも人気があります。
街中やその近郊にも広大な世界遺産があるまさに「歴史の街」。
ここではノスタルジックな雰囲気を纏うホイアンの基本的な情報と観光前には知っておきたいポイントを合わせてご紹介致します!
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ホイアンの概要
ホイアンはベトナム社会主義共和国の中部にあるクアンナム省にある都市です。
面積約60㎢で人口約120,000人程(2023年2月現在)のトゥボン川の河口に位置する古い港町として知られています。
公用語はベトナム語ですが、観光地という事もあり英語が通じる場面も多くあります。
通貨はベトナムドン(VND)。
また、宗教は仏教が主な宗教ですが、キリスト教(カトリック)やカオダイ教なども信仰されています。
最寄りであるダナン空港から日本との直行便が2014年に開通し、東京(羽田空港)から約6時間程度の距離となりました。
時差は日本時間から2時間ほど遅れています。
気候は、熱帯モンスーン気候に属しているので雨季と乾季に分けられていて一年のうちで19°Cから 34°C内で変動しています。
チップ制度は日本同様ありませんが、良い接客をしてもらえた際にお気持ち程度渡す場合もあります。
観光する前に抑えておきたい3つのポイント
ホイアンを観光するにあたって知っておきたいポイントを3つご紹介致します!
同じアジアでも日本と異なる部分がたくさんあります。
行ってみたいな…と思っている方はぜひご一読くださいね。
①観光するなら1月下旬から8月下旬頃がベスト
ホイアンは乾季(2月〜8月)と雨季(9月〜1月)があり、10月から1月までは大雨が降り、洪水が起こることがもありますので、乾季で晴れの日が続く2月から8月がおすすめです。
②100円(日本円)=約18,000VND(ベトナムドン)*2022年2月現在
概要でもお伝えしましたが、ホイアンではVND(ベトナムドン)という通貨が使用されています。
2022年2月現在、100円は約18,000ベトナムドンに換算されます。
現地で日本円の金額に換算したい場合、ベトナムドンの末尾3つの0を取り×6をすると日本円の金額になりますよ!
ただし、為替によって変わってきますので実際に現地に赴く際は必ず確認しておきましょう。
またホイアン市内の国際銀行対応ATMは、遠来橋から徒歩約15分程の場所にある一軒のみだそうなので注意が必要です。
③旧市街に入るにはチケットが必要
ホイアンを訪れる観光客、ほぼ全員の目的地でもある旧市街。
実は旧市街内に複数ある特定の観光スポット(フーンフン旧家や福建会館など)に入る場合はチケットが必要になります。(観光スポットには行かず旧市街に入場だけの場合は購入不要です。)
チケットは5枚綴りで1セットになっていて価格は約120,000VND(約670円程)。
1枚で1か所の観光スポットに入場することができます。
また、使用期限は24時間となっています。
バラ売りは行っていないので観光前にどこを回るか目処を付けておくと良いですよ!
行っておきたい人気観光スポット
ホイアンには一度は行きたい有名観光スポットがたくさん!
旧市街や遠来橋や、福建会館などの世界遺産や歴史的建築物が目白押しなのでどこに行こうか迷ってしまうほど。
こちらでは思い出に残るおすすめスポットを3選ご紹介致します。
どこへ行ってもホイアンの歴史とノスタルジックな雰囲気を堪能できますよ。
福建会館
旧市街内にある観光スポットである福建会館は、近年色彩豊かで中国を強く感じる外観がフォトジェニックだと欧米からの観光客が多いホイアンで人気を集めています。
現在は観光地にもなっている福建会館は、16〜17世紀に福建省から移り住んだ中国人が同郷の人たちの為に建設した集会所(会館)です。
現在は8代目がその跡を継いでいます。
規模が大きく、祭壇の前には中国文化を感じる渦巻き状の螺旋線香がいくつも吊るされています。
ベトナムにいながら中国の空気を感じることが出来ますよ。
ホイアンの歴史を司る場所でもあるので一度は行っておきたいスポットです。
ランタン祭りとナイトマーケット
ホイアンといったらランタン祭り!
活気と歴史が闊歩する昼の姿も魅力的ですが、無数のランタンが暗闇にひしめく夜の姿は一見の価値ありです。
ランタン祭りは旧暦の毎月14日に開催されています。
日没後がおおよその開始時刻になって17:30分前後からスタートします。
ホイアンの街がランタンでライトアップされ、灯篭流しのように川にたくさんのランタンが浮かびます。
その幻想的な雰囲気に思わずうっとりしてしまうはず。
さらにホイアンでは、旧市街からすぐのアンホイ島で毎晩ナイトマーケットが開かれています。
ランタンの輝きと美味しい屋台、さらにここでしか買えないお土産など魅力満載ですよ!
ミーソン遺跡
ホイアン市内から車で約1時間の距離にあるミーソン遺跡は、足を伸ばしてでも行って欲しいロマンと歴史の世界遺産です。
19世紀頃まで栄えていたチャンパという王国に住む人々にとって、ミーソン遺跡は聖域となっていました。
始まりは4世紀後半、ヒンドゥー教シヴァ神を祀る木造の祠堂として建てられました。
その後7〜13世紀頃にレンガ造りで再建されたものが現在の姿になります。
ミーソン遺跡は未だ調査中の遺跡で、現在もその全容は解明されていません。
また、軍事基地があったこの中部地方はベトナム戦争で大きなダメージを受けた地域でもあります。
ミーソン遺跡も例外ではなく、破壊された遺跡や発掘品などから戦争の痛みも知ることができます。
ベトナム戦争の痕跡を抱きながら、「ミーソン(美しい山=ベトナム語)」という名前の通りその姿は神秘的で美しさを保っています。
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受け継がれるホイアンの歴史
現在は観光地として人気のホイアンですが、その始まりは16世紀頃まで遡ります。
当時の面影を色濃く残しているホイアンでは街の至る所に歴史を感じることができます。
ホイアンの歴史や過去を知ってから現地に赴くと受ける感動はひときわ大きくなるでしょう。
ここではヨーロッパとアジアを繋ぐ国際貿易港として始まったホイアンの歴史についてご紹介致します。
国際貿易港として栄えた港町
ランタンの街ホイアンは、2世紀頃チャンパ王国の港町として作られました。
ホイアンを拠点として貿易に力を入れた事により16世紀後半には「国際貿易港」に成長しました。
その要因として、アジア諸国(日本・中国など)や欧米諸国(オランダ・ポルトガル・フランスなど)との仲介地点として適した場所にあった事があげられます。多くの外国人が来航し「中国人街」や「日本人街」などが形成されていました。
しかし、国際情勢の変化や戦争によってホイアン港は崩壊。
その後19世紀頃再建されましたが、貿易の舞台はダナンに移され「貿易の街」としてのホイアンは衰退の一途を辿る事となりました。
しかしベトナム戦争や地域開発を避けることができたホイアンは、当時の面影を色濃く残す事で1999年に世界遺産に認定され「観光地」として再び栄え、現在に至ります。
「遠来橋」はベトナムと日本の友好の証
1601年、当時江戸時代だった日本にベトナム南部の支配者・阮氏から正式な国交を求める書簡が送られたことから、ホイアンとの密接な関係が始まりました。
江戸幕府は50隻以上の朱印船を送り、約300〜500人の日本人がホイアンの街に移り住みました。
ほどなくして渡った日本人により「日本人街」が形成されます。
その後、1593年にはベトナムと日本の友好の証として「遠来橋(日本人橋)」が日本人によって建設されたそうですたそうです。
しばらく友好的な関係は続きましたが、日本の鎖国により全ての日本人はホイアンから撤退し「日本人街」や密接な関係は解消されました。
ですが、ホイアンの現在の名物であるランタンやカオラウは日本にルーツがあると言われています。
当時持ち込まれた伝統工芸や文化・建築方法などは形を変えながらホイアンの地に残っているようです。
ランタンと世界遺産の古都ホイアンは日本人にもどこか懐かしい街でした。
今回はベトナム中部にある世界遺産が有名なホイアンの基本情報についてご紹介致しました。
一年を通じて温暖な気候ではありますが日本とは違い雨季と乾季があり、また真夏は40℃近くまで気温が上がることもありますので、観光に行く際には時期に気を付けましょう。
旧市街では徒歩圏内にいくつもの世界遺産があり、さらに少し足を伸ばした先にはミーソン遺跡が見られたりと、観光スポットには事欠かないホイアン。
日本との繋がりが感じられる遠来橋は人気スポットの一つとなっています。
世界遺産と歴史、そして異国情緒の全てが味わえるホイアンをぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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基本情報のまとめ
国名 | ベトナム社会主義共和国 |
---|---|
所在地 | クアンナム省 |
人口 | 約120,000人 |
面積 | 約60㎢ |
宗教 | 仏教・キリスト教・カオダイ教など |
通貨 | ベトナムドン(VND) |
平均気温 | 1月約25℃・6月約34℃ |
名物 | ホワイトローズ(White Rose) カオラウ(Cao Lau) 揚げワンタン(Fried Wonton) |
世界遺産 | 旧市街 |
チップ制度 | なし |
危険度(外務省ホームページ) | 特になし |
交通ルール | 右側通行(日本とは逆) |
最寄り空港 | ダナン空港 |
旧市街でチケットの必要な観光スポット | カムフォ寺 堂先萃卿明 関帝廟 クアンタン旧家 ドックアン旧家 フーンフン旧家 遠来橋 トラン祠堂 タンキー家 潮州会館 広東会館 福建会館…etc. |
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