
「ダナンに着いたのに、入国審査でなぜか列が進まない…」
そんな事態を避けるカギが、2026年6月にベトナム国内の空港で始まったばかりの新制度「PAI(入国前情報登録)」です。
2026年6月時点では、PAIは試験運用・段階的導入中の制度です。公式・航空会社ごとに案内が異なる場合があるため、最新情報は利用航空会社の案内も確認してください。ただし、登録は無料で数分で完了するため、対象空港から入国する場合は出発前に済ませておくのが安心です。
この記事では、PAI登録の手順を日本語で画面ごとに解説。あわせて、ダナン国際空港の基本情報や市内へのアクセス方法までまとめて、これ一本で入国準備が整います。
目次
ダナン国際空港でのPAI登録とは?まず全体像を把握しよう
PAIって何?どんな制度なの?
PAIは「Pre-Arrival Information Application(入国前旅客情報収集・活用アプリケーション)」の略称です。ベトナム入国前に、氏名・国籍・旅程などの基本情報をオンラインで登録しておくことで、空港の入国審査をよりスムーズに進めることを目的とした制度です。
2026年6月15日にダナン国際空港での運用が開始されました。ただし、2026年6月18日時点では義務ではなく「推奨」という位置づけです。つまり、登録しなくても入国できますが、当局側はできるだけ登録してほしいというスタンスです。
ダナンはベトナム国内で4番目の試験運用空港
PAI制度はベトナム全国で段階的に導入が進んでいます。先行して運用を開始したのは以下の3空港です。
- タンソンニャット国際空港(ホーチミン)
- フーコック国際空港(フーコック島)
- ノイバイ国際空港(ハノイ)
ダナン国際空港はベトナム国内で4番目の試験運用空港として2026年6月15日から加わりました。観光客の多いダナンでの導入は、制度の普及を一気に加速させるステップと言えます。
PAI登録の手順を解説!|日本語で登録できる
ステップ1:登録フォームにアクセスする

PAIの登録は以下のURLから行います。スマホのブラウザで開けばOKで、アプリのインストールは不要です。出発または入国の72時間前/3日前から登録可能です。
登録URL: https://prearrival.immigration.gov.vn/
サイトを開いたら、右上の言語切り替えメニューから日本語を選択できます。すべての項目が日本語で表示されるので、英語が苦手な方でも問題なく進められます。

トップ画面が開いたら、「到着前情報の作成と提出」のボタンをタップして登録をスタートします。国籍欄に「Japan」と入力し、「次へ」を押して進みましょう。
ステップ2:「乗客情報」を登録&ビザ種別を「一国免除」で選択

到着予定日・パスポート情報・氏名・生年月日などを入力していきます。
到着予定日は、当日・翌日・翌々日の3日分が選択肢として表示されます(入国日の2日前から登録可能)。
パスポートの種類は選択肢が3つありますが、観光で訪れる一般の方は一番上の 「P – Popular Passport(一般旅券)」 を選べばOKです。
パスポート画像をアップロードすると内容は自動入力されますが、パスポート番号や有効期限、姓名に間違いがないか再度確認しましょう。
「ビザ情報」入力欄について

日本国籍を持つ方がビザの種別を選ぶ際は、「一国免除(Unilateral exemption)」 を選択してください。ベトナムは日本国民に対して一方的にビザ免除措置をとっており、観光目的であれば45日間、ノービザで入国できます(2025年3月15日~2028年3月14日まで有効)。
一国免除の場合、ビザ番号・発行日・有効期限・発行場所の入力欄自体が不要になります。空欄のまま進むか、もしシステム上、何か入力しないと進めない場合は「None」と入力して手続きを完了させてください。
ステップ3:旅行者情報を入力

続いて、滞在先(ホテル名と住所)、フライト情報などを入力します。
フライトコードは航空券に書かれているコードを入力します(例:VietjetのVJ921便であれば、「921」ではなく 「VJ921」 と入力)。
「国境ゲート」は、到着するベトナムの空港を選んでください。日本からダナンへ直行便で来る場合は「ダナン国際空港」を選択します。ベトナム国内の別の都市(ハノイやホーチミンなど)で乗り換えてダナンへ向かう場合は、「最初にベトナムに到着し、入国審査を受ける空港」を選択してください。
ハノイ乗り継ぎならば「ノイバイ国際空港」、ホーチミン乗り継ぎならば「タンソンニャット国際空港」です。
住所入力のコツ

ホテル所在地(City)は「Danang City」を選択します。
ベトナムの住所は「番地 → 通り → 区 → 市」の順。一番後ろの「Đà Nẵng(ダナン)」が市、そのひとつ前が区(District)です。

例:TMSホテルの住所「292 Võ Nguyên Giáp, Ngũ Hành Sơn, Đà Nẵng」の場合(上記添付写真)
- 通り名:Võ Nguyên Giáp
- 区:Ngũ Hành Sơn ←「Đà Nẵng」の前
- 市:Đà Nẵng
PAIフォームでは所在地(市)に「Da Nang」、区(District)に「Ngu Hanh Son」を選べばOK。自分のホテルの住所を見て、「Đà Nẵng」の直前の単語を探してください。それが区です。
ステップ4:登録完了&QRコードをスクリーンショット
すべての項目を入力できたら、「提出する」で送信すると登録完了の確認が届きます。申告完了後、QRコードが発行されます。
空港ではネットが繋がらないことも想定し、事前にQRコードをスクリーンショットしておくと、入国審査時に素早く提示できて焦らないのでおすすめです。
PAI登録のタイミングと注意点

フライト前に済ませておくのがベスト
PAI登録は出発前に自宅やカフェのWi-Fiで済ませておくのが一番楽です。出発直前の空港でも登録できますが、搭乗前のバタバタしている時間帯は避けたほうが無難。フライトの24〜48時間前を目安に済ませておくと安心です。
義務ではないけど、やっておいて損はない
現時点(2026年6月18日)では登録は任意です。未登録だけを理由に入国を拒否されるとは現時点の公式案内では言われていません。ただ、ベトナム当局も推奨しており、今後義務化される可能性も考えられます。
登録は無料で、パスポート・航空券・ホテル情報を手元に用意しておけば数分で完了します。到着後の入国審査がスムーズになる可能性もあるため、対象空港から入国するなら、出発前に済ませておくことをおすすめします。
登録情報はパスポートと一致させること
入力ミスがあると、入国審査でかえって時間がかかるケースも考えられます。パスポートを手元に置きながら、一字一句確認して入力しましょう。特に姓名の順番(日本語と英語の並び順の違い)には注意が必要です。
そもそもダナン国際空港とはどんな空港?基本情報まとめ

PAIの話ばかりになりましたが、ダナン国際空港自体についても押さえておきましょう。初めてダナン国際空港を利用する方向けに、空港の概要をまとめました。
ダナン国際空港の概要
| 項目 | 詳細 |
| 正式名称 | ダナン国際空港(Da Nang International Airport) |
| IATAコード | DAD |
| 所在地 | ベトナム・ダナン市ハイチャウ区 |
| ターミナル数 | 2(国内線:T1、国際線:T2) |
| ダナン市内からの距離 | 約3km |
| 市内までの所要時間 | 車で約15分 |
| 年間旅客数 | 約1,340万人(2024年実績) |
2つのターミナルの違いと関係
ダナン国際空港にはターミナル1(国内線)とターミナル2(国際線)があります。日本から直行便で飛んでくる場合は国際線ターミナルのT2に到着します。ターミナル同士は隣接していて徒歩移動が可能なので、乗り継ぎなどの際に迷う心配はほとんどありません。
2024年にはスカイトラックスの「世界の空港トップ100」に94位でランクインするなど、アジアの中でも評価の高い空港です。
日本からのフライト情報(直行便・経由便)
現在、日本からダナン国際空港への直行便はベトナム航空が運航しています。成田空港および関西空港発着が中心で、フライト時間は約6時間です。
直行便のほかに、格安航空会社(LCC)の経由便という選択肢もあります。こちらは中部国際空港・福岡空港などからもアクセスでき、料金を抑えやすいのが魅力です。ただし乗り継ぎ時間がかかり、フライトによっては1日がかりの移動になるものもあるので、「快適さ重視なら直行便」「コスト重視なら経由便」と、旅のスタイルで選ぶとよいでしょう。
空港からダナン市内へのアクセス方法4選

入国後、市内への移動は主に以下の4つの手段から選べます。状況に応じて使い分けてください。
結論を先に言うと、迷ったら「Grab」が一番おすすめです。 料金が事前に確定していてぼったくりの心配がなく、スマホひとつで完結するからです。以下、それぞれの特徴と「こんな人におすすめ」を解説します。
1. Grab(配車アプリ)|コスパ&安全性を最重視するならこれ一択
初めてのダナン旅行で、とにかく安心・安全に、ムダなお金をかけずに移動したい人におすすめです。
料金の目安が事前にわかり、ぼったくりのリスクがないのが最大の魅力。ダナン中心部(ハン市場周辺)までの料金は約5万vnd(約300円)〜(+空港入場料1万〜1.5万vnd(約60〜90円))。所要時間は約15分です。
スマホにGrabアプリを入れておけばダナン到着直後から使えます。乗車場所は到着ロビーではなく空港の駐車場エリアにGrab専用乗り場があるので、案内表示に沿って移動しましょう。
【Grabの詳しい利用方法方法はこちら】
2. メータータクシー|スマホなしでも乗れる安心感
アプリ操作が不安な方はメータータクシーが確実です。料金は約6万vnd(約365円)〜(+空港入場料)、所要約15分。
ダナン市内で実績のある主要タクシー会社:
- マイリン・タクシー(Mai Linh)
- ビナサン・タクシー・グリーン(Vinasun Taxi)
- タクシー・ティエンサー(Green Tien Sa Taxi)
白タクや声をかけてくる無許可業者は避け、上記の会社の車を選びましょう。さらに、ぼったくりを防ぐために、乗車前に「市内までいくらか」をドライバーに確認しておくのが大切です。
3. ホテル・旅行会社の送迎|荷物が多い・グループ旅行におすすめ
事前にホテルや旅行会社に依頼しておく送迎サービス。スーツケースが多い人、家族やグループ旅行、小さなお子さん連れで「降りたら待たずに乗りたい」人におすすめです。到着ロビーに名前を書いたプレートを持ったドライバーが待っているので、初めての海外旅行者にも安心です。
料金はホテルや会社によって異なりますが、複数人でシェアすれば1人あたりのコストは抑えられます。宿泊するホテルによっては、無料の空港シャトルバスを提供している場合があるので宿泊予約時にホテルへ直接リクエストするか、公式サイトを確認してみましょう。
4. 路線バス|ベトナムに慣れている方・時間に余裕があれば最安手段
路線バスは6番・10番・12番が空港と市内を結んでいます。料金は最安ですが、乗り場・乗り換え・終点の把握が必要で、大きなスーツケースがあると少し不便です。
ベトナム語での移動やバスの時刻表の乱れなど難易度を考えると、ベトナム初心者の方にはあまりおすすめしません。 移動費を1ドンでも抑えたい、ベトナムの移動に慣れている、という上級者向けの選択肢です。
空港内の施設・ラウンジ情報

ショッピング・飲食
ターミナル2(国際線)には、免税店・レストラン・カフェが入っています。帰国前のお土産購入や食事に活用できます。時間に余裕を持って出発ゲートに向かうと落ち着いて買い物できます。
ラウンジ
国際線ターミナルにはラウンジがあります。利用にはビジネスクラス搭乗やクレジットカードのラウンジ特典(プライオリティパスなど)が必要になる場合が多いです。旅行前に自分の使えるクレジットカードのラウンジ特典を確認しておくと得することがあります。
【空港での過ごし方の詳細はこちら】
まとめ:ダナン入国前にやることリスト
ダナン国際空港でのPAI登録と、空港の基本情報のポイントをまとめます。
ダナン入国前チェックリスト
- PAI登録を入国前までに完了(URL: https://prearrival.immigration.gov.vn/)
- ビザ種別は「一国免除」を選択(日本国籍の場合)
- 入力情報はパスポートと一致しているか確認
- 完了後のQRコードはスクリーンショットを保存
- Grabアプリをスマホにインストールして、到着後にSIMを設定したらすぐ使えるよう準備
- ホテルの住所と名前を英語で控えておく(入国カードや審査で聞かれることも)
PAI登録は数分で終わる軽い作業ですが、知らずにいると到着後に焦る可能性もあります。この記事を参考に、出発前にしっかり準備を整えてダナン旅行を楽しんでください。
基本情報
| 項目 | 内容 |
| 空港名 | ダナン国際空港(Da Nang International Airport) |
| 住所 | Đ. Nguyễn Văn Linh, Hải Châu, Đà Nẵng, Vietnam |
| IATAコード | DAD |
| PAI登録URL | https://prearrival.immigration.gov.vn/ |
| 空港公式サイト | https://danangairport.vn/ |
| 市内まで | 車で約15分(約3km) |
| タクシー料金目安 | 約6万ドン〜(+空港入場料) |
| Grab料金目安 | 約5万ドン〜(+空港入場料) |






